毛髪研究発表
2024-10-31 00:37:24

化粧品技術者の国際大会で新たな毛髪研究が発表されました

ついに解き明かされた毛髪の新たな謎


2024年10月、タカラベルモント株式会社の化粧品研究開発部は、ブラジルで開催された「第34回IFSCC Congress 2024 イグアス大会」に参加し、毛髪に関する革新的な研究成果を2題発表しました。この大会は、国際化粧品技術者会連盟が主催し、世界中から900を超える研究が集結する権威ある学術フォーラムです。タカラベルモントからは、厳選された2つのポスターが選ばれ、注目を集めました。

発表された2つの研究の概要


1. 硬水が毛髪にもたらす影響


発表者の平山貴寛氏とそのチームは、硬水が毛髪にもたらすさまざまなダメージについて詳細に調査。彼らは、硬水の成分が毛髪に与える影響は、単なる表面的なパサつきやざらつきに留まらず、毛髪の脆弱化や成分流出の原因になることを示しました。この研究では、硬水に含まれる金属イオンが毛髪中のカルボキシル基と結合し、不溶性を形成することを発見。さらに、この影響が一時的なものではなく、一定の期間持続することも確認されました。これを解決するために、尿素誘導体と金属イオン除去剤を組み合わせた新たなアプローチが提案されました。

2. ブリーチ毛におけるメラニンの挙動


もう一つの発表は、尾澤佑輔氏が担当し、ブリーチ処理を受けた毛髪におけるメラニンの挙動に焦点を当てました。この研究は、ブリーチによる髪の明るさの違いが人種によって異なることを踏まえ、メラニンの量だけでなくその分布が見た目に与える影響について詳しく調査しています。彼らの発見によれば、メラニンが毛髪の外側に位置するほど、髪色も明るく見えるということが明らかになりました。

国際的な注目を浴びる研究


平山氏は、相次ぐ研究成果に自信を見せ、グローバルマーケットでのヘアケア製品の展開において、硬水の影響を解明することが鍵だと述べています。この研究は、国内外の様々な地域において、毛髪質の改善に寄与する可能性があり、海や温泉による影響を緩和する新たなソリューションを提供することでしょう。

一方、尾澤氏は、デザインカラーの流行に伴い、脱色のプロセスを短縮しつつ、髪への負担を減らす技術の開発を目指しています。革新的な技術が実現すれば、そうしたダメージを根本から解決できる製品を次々と生み出せると期待を寄せています。

学術大会の意義


IFSCC大会は、化粧品技術者や研究者が集まり、最新の研究成果を共有する場として重要な役割を果たしています。今回の大会には、世界各国からの参加者が集まり、それぞれの研究が活発に議論されました。特に日本からの参加者が発表する内容は、国際的な市場における競争力を確実に高めていくでしょう。

まとめ


タカラベルモントの研究成果は、毛髪の質を改善し、より良いヘアケア製品の開発に向けた重要なステップです。今後も「美しい人生を、かなえよう」という企業理念のもと、髪の健康と美を実現するための研究を続けていくことでしょう。バイタリティに満ちた毛髪製品の未来に期待が高まります。


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会社情報

会社名
タカラベルモント株式会社
住所
大阪府大阪市中央区東心斎橋2-1-1
電話番号
06-6211-2831

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