地域密着型の新しい物流ネットワークがひらく未来の生活

セイノーラストワンマイル株式会社（以下、SLO）は、東京・中央区に本社を構える物流企業で、コミュニティー配送や自家物流に注力しています。特に、ラストワンマイルと呼ばれる配送領域を中心に、生活者の多様なニーズを捉えた新たな配送サービスを構築しています。

コミュニティー配送への注目

SLOは、通常の物流統計に入りきらない多様な配送形態を見据え、これらを補完する市場の形成に貢献しています。例えば、国土交通省の2024年度の統計では、宅配便が503,147万個、メール便が334,477万冊とされている中、SLOグループだけでも実に27,259万冊のメール便を取り扱っています。これらのデータを通じて、繁忙な日常に欠かせないサービス提供の体制を整え、地域コミュニティを支援しています。

生活者のニーズに寄り添う配送

最近の購買行動の変化に伴い、SLOはネットスーパーやECサイトの拡大に応じたさまざまな配送サービスを展開しています。特に、非対面での置き配の対応や、少量で高頻度な小荷物の配送に応じた新たなニーズに対して、適切なソリューションを提供することに注力しています。これにより、住民に密着した、地域特有の情報を届ける役割も果たしているのです。

SLOの事業コンセプト

ネットスーパー宅配（ココネット）

SLOの事業会社の一つ、ココネットは、注文から数時間内に食品等を迅速に届けるネットスーパー宅配サービスを展開しています。顧客の要望に応えるため、配送スタッフの安定的な確保と効果的な運営を行い、地域密着型の品質を維持しています。

置き配サービス（LOCCO）

LOCCOによる置き配も重要なサービスです。この形式は、非対面により再配達を減らしつつ、建物ごとのルール管理や盗難防止のための対策を強化しています。SLOの置き配は、徹底したデータ管理と地域密着のスタッフによって、安心安全な配送を実現しています。調査によると、一般的な宅配の再配達率が約10.4%に対し、LOCCOは2.8%と大幅に低く、環境への配慮もされています。

小荷物配送（コニポス）

さらに小荷物特化型サービス「コニポス」は、EC市場やサブスクリプション商品の需要による新しい配送スタイルといえます。地域配送会社らとの連携により、PostLink Allianceを活用することで、地域の配送環境を整えつつ、持続可能なビジネスモデルを作り出しています。

フリーペーパー配布（リビングプロシード）

SLOのリビングプロシード事業は、全国のエリアパートナーによるフリーペーパーやチラシの配布を行い、地域に密着した情報提供を継続しています。地域社会のニーズに応じた柔軟な働き方を提供し、シニア層から若い世代に至るまで幅広い協力者がサポートしています。

ドライバー育成プログラム「HanaLogi」

また、SLOが取り組むドライバー育成プログラム「HanaLogi」は、配送業界における人材育成の一環として注目を浴びています。このプログラムでは、配送に必要なスキルに加えて地域とのコミュニケーション力も育成し、地域に根ざしたプロフェッショナルな人材を育てていきます。

持続可能な物流としての未来

PostLink AllianceとHanaLogiは、地域に密着した物流を支える二つの柱であり、これにより持続可能な社会の実現を目指しています。SLOは、物流の未来を形作る重要な役割を果たし、関係者皆が成長できる環境をつくることを継続していくでしょう。地域社会への貢献を基に、今後も新たなサービスを展開し、物流業界の革新を牽引していくことが期待されています。