横須賀・浦賀エリアで広がる海洋散骨の需要
近年、海洋散骨への関心が高まりつつある中、横須賀・浦賀エリアにおいて、海洋散骨を行うための新しい船舶が追加され、より多くの遺族や友人に利用される環境が整いました。東京湾や相模湾を中心に活動を行う海洋記念葬シーセレモニー(株式会社SPICE SERVE)が運営するこのサービスは、「故人様の旅立ちを記念日に」というコンセプトのもと、遺族自身が手を使って祖先を見送ることができるファミリー散骨プランを提供しています。
これまで海洋散骨は、特定の船舶数に制限されていましたが、今回の新たな船の追加により、選択肢が格段に広がりました。遺族や友人の人数に応じて最適な船を選ぶことで、より個別のニーズに対応できるようになったのです。
新たに加わった船舶の詳細
追加される3隻の船舶のうち、最初は「ニュークロフネ」です。平水236名が乗船可能で、ファミリー散骨プランにも対応し、最大30名のプラン定員が設定されています。料金は平日349,800円、休日は55,000円が追加され、粉骨は別途が必要です。所要時間は約60分で、散骨は観音崎の沖合で行われるという点が特徴です。
次に紹介するのが「シーフレンドゼロ」で、こちらも同様のスペックを持ち、平日349,800円、土日祝は55,000円の料金設定となっています。最後に紹介するのは、よりコンパクトな「キャプテンペリー」で、こちらは旅客定員が36名、ファミリー散骨プランが最大15名までに制限されています。平日224,400円、休日は33,000円の追加が必要ですが、この船も観音崎の沖合で散骨が行われます。これらの新たな船舶により、遺族は自分たちの希望に沿ったプランを選択できる幅が広がったことが伺えます。
増加する海洋散骨の実施件数
株式会社SPICE SERVEは、2010年に“忘れられない記念日”作りを支援する貸切クルージング事業をスタートし、徐々に事業を拡大してきました。2019年からは海洋散骨サービスも始め、ここ5年でその需要は7倍に増加しています。来期には1,000件を超える散骨が行われる見込みで、ファミリー散骨を選択する遺族の割合は全体の70%に達しています。これにより、自らの手で故人を見送りたいというニーズに応えた事業運営が今回の新たな船舶の導入に繋がっているのです。
このように、海洋散骨は単なる葬送方法としてではなく、遺族との思い出を作り上げ、より人間らしい送別を実現する新しい手段として浸透しています。今後もさらなるサービスの充実が期待され、それに伴う需要の伸びが続くことでしょう。
会社の概要と今後の展望
株式会社SPICE SERVEは、東京都港区に本社を構え、様々な事業を展開しています。海洋散骨サービスの他にも粉骨サービスや手元供養品の販売、貸切クルージングサービスなどを提供し、多様なニーズに応える企業です。同社は、未来に繋がる豊かな葬送を推進するミッションを掲げ、さらに多くの方々に喜びの場を提供することを目指しています。
このような背景もあり、今後の海洋散骨需要のさらなる拡大が期待され、より多くの遺族に寄り添ったサービスを提供していくことが重要です。