IT活用で観光ガイド業務を進化させる美波町の挑戦

ITの力で観光ガイドを進化させる美波町

徳島県美波町で、新たに始まる観光ガイド業務のIT活用促進プロジェクト。地域活性化に取り組むあわえ社は、IIJ、インテル、サイファー・テックとの協力のもと、ボランティア団体「ボランティアガイド会日和佐」に対し、タブレット端末やインターネットを使ったサポートを開始します。このプロジェクトは、観光ガイド業務の質を向上させ、美波町の観光資源をより広く知ってもらうことを目的としています。

観光ガイドの新スタイル

「ボランティアガイド会日和佐」は、高齢者を中心としたボランティアによる観光ガイドを提供しています。今回の支援によって、タブレット端末が導入され、インターネットに常時接続できる環境が整います。これにより、即時に美波町の魅力を多様な情報として発信することが可能になります。

具体的には、桜が咲く「薬王寺」や国の天然記念物である「大浜海岸のウミガメの産卵地」など、地域の観光名所のリアルタイム情報をFacebookで発信。また、タブレットに収めた映像や音声データを利用することで、外国人観光客にも分かりやすい案内を提供できるようになります。これにより、観光地の四季折々の魅力を伝えることができ、訪れる人々に新たな体験を提供します。

企業の協力による地域振興

このプロジェクトは、あわえが推進する地域振興の一環であり、各企業の協力によって成り立っています。あわえはプロジェクトのマネジメントを担当し、IIJは通信サービスを、インテルはタブレット端末を提供。サイファー・テックは観光向けのアプリを開発しています。

この支援は、地域を訪れる観光客の体験を豊かにするだけでなく、高齢者のボランティアがITを活用する機会を増やすため、地域社会への貢献にも寄与します。美波町は古くから観光資源が豊富であり、各社の協力を受けることで観光業のさらなる発展が期待されています。

地域の特性と未来の展望

美波町は、全国屈指のブロードバンド環境を整備しており、観光資源が豊富であることから、IT技術を活かすことでさらなる地域発展が見込まれます。「ボランティアガイド会日和佐」の取り組みが成功すれば、他の地域にも広がる可能性があり、ボランティアによる観光ガイド活動が全国に普及していく期待が持てます。

まとめ

この新たなプロジェクトは、ITを用いた観光ガイドの新たなスタンダードを生み出す可能性を秘めています。各企業の協力によって実現するこの取り組みは、地域の魅力を再発見し、観光客にとっても新鮮な体験となるでしょう。本プロジェクトは、2013年10月1日からスタートする予定です。今後の動向に注目が集まります。