レゴ(R)ブロックの教育活用
2013-06-17 16:57:35

レゴ(R)ブロックが教育現場での革新をもたらす理由とは

近年、知育玩具として知られるレゴ(R)ブロックが、意外な形で教育現場での注目を集めています。日本国内の企業や学校では、創造力や問題解決力が求められており、これらを育成するためのツールとしてレゴ(R)ブロックの導入が進んでいます。

教育版レゴ(R)マインドストーム(R)は、1998年から世界各国に導入され、現在では60カ国の50,000以上の教育機関で活用されています。日本でも昨年までに6000校、230社の企業での導入が確認されています。今年9月には「教育版レゴ(R)マインドストーム(R)EV3」が新たに発売され、その価格は税込み45,150円。専用ソフトウェアは別売で提供されていますが、この新製品の展開は導入実績の増加を期待させるものです。

レゴ(R)マインドストーム(R)とは


レゴ(R)マインドストーム(R)は、レゴ社とマサチューセッツ工科大学(MIT)の共同研究から生まれたロボット教育教材です。アナログのレゴ(R)ブロックとデジタルパーツが融合しており、絵に描いた機械の創造を可能にしています。この教材は、21世紀型の教育に必要な論理的思考や創造的な課題解決能力を身に付けさせることができます。また、日本人学生が苦手とする表現力やプレゼンテーション能力を育成するための有効な手段ともなっています。

宇宙飛行士候補者選抜試験での採用


実は2009年、宇宙飛行士候補者の選抜試験でもレゴ(R)マインドストーム(R)が利用されました。この試験では、各グループがロボットを制作し、想定外の事態に対する対応力やチームワーク、リーダーシップをテストしました。競争的な環境の中で、候補者たちは共同して難題を克服し、目的達成を目指す経験をすることで、その能力を試されたのです。

学校教育における活用


公立学校から大学まで、幅広い教育機関でレゴ(R)ブロックが活用されています。例えば、中学校の技術・家庭科の授業では、技術分野におけるプログラミングや制御技術を学ぶための教材として用いられています。生徒たちは自らプログラムを考え、ロボットを動かすことで、ものづくりの楽しさや達成感を体験します。

相模原市立小山中学校の佐藤修校長は、「この教材を通じて、学生たちはものづくりの喜びを感じ、自分たちの創造力を存分に引き出しています」と語っています。さらに、神奈川工科大学の金井徳兼教授は、大学生や大学院生を対象にしたロボット・サイエンス教材としての役割を強調し、様々な科学教室での活用を進めています。

レゴ(R)ブロックは、その学び方や楽しみ方の幅広さから、多様な教育現場での導入が期待されています。自分の手で作り上げ、動かすことから得られる達成感は、今後の学びを支える大きな要素となるでしょう。これにより、将来の世代の創造力や問題解決能力は一層磨かれ、新たな可能性が広がることが期待されます。

会社情報

会社名
レゴジャパン株式会社
住所
東京都港区赤坂4-15-1赤坂ガーデンシティ2階
電話番号

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