VRを活用した新しい避難訓練シミュレーションが注目の的に！

2019年に行われた九州・山口ベンチャーマーケット（KVM2019）では、注目のブースがいくつかありましたが、その中でも特に目を引いたのがFUN OF FUNによるVR避難訓練シミュレーションの展示です。このシミュレーションは、従来の「地図で確認する避難経路」や「実際に歩いて確認する避難経路」だけでなく、バーチャルリアリティーを駆使した新たな避難訓練の形を提案しています。

VR技術を活用することで、訪れた人々はリアルな環境で避難経路を確認できる体験が可能となります。特に、恐らく普段経験することの少ない状況においても、仮想空間で体験することにより、実際の場面に備える準備ができるのです。これは多くの人にとって価値のある体験と言えるでしょう。ブースでは、VRゴーグルやスマートフォンに取り付けて使えるVRグラスを通じて、さまざまな体験を提供していました。

さらに、VR体験を一緒に開発しているのが、宮崎県都城市に本社を構える株式会社ジーアイエス南九州。彼らは、このシミュレーションの機能について来場者に説明を行い、VR技術の利点を詳しく紹介しました。関係者によると、VRを用いた訓練コンテンツは、学校や地域コミュニティ、大人数が集まる場でも利用することができ、特に子供やVRに不慣れな人でもモニターやタブレットを通じて視聴することが可能です。

また、このシミュレーションは単なる体験だけにとどまらず、YouTubeを通じて自宅でもいつでも見ることができるため、アクセスのしやすさが特徴です。このように多様な媒体での展開が可能であることから、公共施設や宿泊施設など、多岐にわたるシーンでの活用が期待されています。

昨今、安全対策が重要視されるなか、このVR避難訓練シミュレーションが果たす役割は非常に大きいと言えます。今後、各地での導入が進むことで、より多くの人々が次世代の避難訓練を体験できるようになるでしょう。