トランスコスモス、インドネシアで経営体制変更を実施
日本のビジネスプロセスアウトソーシング企業であるトランスコスモスが、グローバル事業の強化を目的にインドネシアにおける経営体制を改編しました。この動きは、特に急成長を遂げているEC市場において、より効率的で効果的なサービスを提供することを目指しています。
松平元昭氏の経歴と役割
新たにトランスコスモスコマースのPresident Directorに就任する松平元昭氏は、2000年にトランスコスモスに入社し、以来、様々な部門で豊富な経験を積んできました。コンタクトセンター部門やデジタルマーケティング部門での営業や事業開発に従事し、2008年からは韓国、2016年からはベトナムでの営業活動も行っています。2022年にはトランスコスモス・インドネシアで営業部門・デジタルマーケティング部門のDirectorに就任し、2024年9月からはPresident DirectorとしてCEO職も兼任します。
トランスコスモスコマースの役割
トランスコスモスコマースは、2018年にインドネシア市場向けに事業を開始したEC企業であり、日本を含む様々な国の企業と消費者を結びつけるための販売パートナーとして機能しています。特に、現地の主要な5つのマーケットプレイス(Shopee、Tokopedia、Lazada、BliBli、Bukalapak)で商品の仕入れと販売を行っています。現在、約60人の従業員がこの事業に従事し、日々進化する市場に適応しています。
トランスコスモス・インドネシアの活動
トランスコスモスは2013年、インドネシアの大手財閥サリム・グループの一員であるPT Cyberindo Aditamaと共に、トランスコスモス・インドネシアを設立しました。その後、ジャカルタやスマラン、ジョグジャカルタに拠点を置き、5,000人以上の社員がEC、リテール、テレコム、銀行、保険など、さまざまな業界のクライアントに対してサービスを提供するまでに成長しています。提供されるサービスには、コンタクトセンター、デジタルマーケティング、EC、データ入力、ITサポートなど、広範な領域が含まれています。
今後の展望
松平氏がトランスコスモス コマースの代表役職を兼任することにより、両社間の連携が一層強化されることが期待されています。特に、CX事業とECの販売支援サービスを連携させることで、グローバル企業へのトータルサービスの提案が一層充実する方針です。これにより、ASEAN地域内でのトランスコスモスのプレゼンスを高めつつ、多くの現地企業や進出する国際企業に対し、売上拡大やコスト最適化に向けた支援を強化していく予定です。
トランスコスモスは、1966年の創業以来、人材と技術の融合を目指し、顧客企業のビジネスプロセスを最適化するためのサービスをアジアを中心に展開してきました。その取り組みは、今後も続けられ、より多くの企業のCX(顧客体験)向上に寄与することが期待されています。トランスコスモスは、デジタル技術の進化を通じて、顧客企業の変革を支援し続ける「Global Digital Transformation Partner」としての役割を果たしていくでしょう。