ロッテが推進する新たな口腔ケアサービス
株式会社ロッテホールディングスは、1948年の創業以来積み重ねてきた「噛むこと」の知見を活用し、歯科医院向けの新しい口腔ケアサービスを立ち上げることを発表しました。これにより、ウェルビーイングの実現に向けた取り組みが強化されることが期待されています。
背景
日本社会では高齢化が急速に進行しており、口腔機能の低下が要介護リスクや認知機能低下の要因として注目されています。特に2024年の診療報酬改定では、この口腔機能の管理が新たに評価されることが決まっています。これに伴い、子供から高齢者にかけて口腔リハビリテーションの重要性が増しており、ロッテホールディングスはこの機会を捉えて新たな事業を推進しています。
ウエルネス事業戦略
ロッテホールディングスは、2024年9月からウエルネス事業戦略部を新設し、ブランドの強みや「噛むこと」に関連した健康情報をもとにした新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいます。特に、ガムを噛むことがオーラルフレイルに及ぼす影響に関する研究が進んでおり、身体機能の維持や介護予防に寄与することが期待されています。
新サービスの概要
ロッテの新しい口腔ケアサービスでは、歯科医院向けに「口腔機能管理サポートシステム」を導入。このシステムでは、検査や管理計画の作成がワンストップで支援され、また、楽しく実践できるリハビリコンテンツが提供されます。これにより、歯科医院は限られた時間やリソースの中で、効率的に患者への対応ができるようになります。
具体的な機能
- - システム支援:口腔機能管理の開始から検査、書類の作成までをシステムが一貫して支援します。
- - リハビリコンテンツ:子供から高齢者まで楽しめる豊富なリハビリコンテンツが用意されています。
この新サービスは、特にこれからの高齢社会において重要な役割を果たすことが期待されています。
デモンストレーションの実施
ロッテは2025年8月30日と31日に宮城県仙台で開催される「東北デンタルショー2025」において、今回の口腔ケアサービスのデモンストレーションを行います。ここでは、参加者が実際に新システムを体験することができ、ロッテが目指すウェルビーイングの実現に向けた具体的な成果を確認することができます。
イベント情報
- - 会期:2025年8月30日(土)・31日(日)
- - 会場:仙台国際センター
- - 主催:東北新潟歯科用品商協同組合
- - URL:東北デンタルショー2025
最後に
ロッテホールディングスでは、菓子やアイスといった中核事業に加え、ヘルスケアやバイオ・医薬事業も展開し、ライフサイクルを通じた価値創造を目指しています。新たに始まる口腔ケアサービスも、その一環として人々の健康で豊かな生活を支えることに貢献するでしょう。これからの動向にも注目が集まります。