2025年10月6日、シンガポールと東京を拠点とするアジア太平洋地域のデータセンター開発・運営会社、FLOWデジタル・インフラストラクチャー(以下「FLOW」)が、ケン・マロンを最高技術責任者(CTO)に任命したことが発表されました。マロンの任命は即日から有効で、彼は東京を拠点にFLOWの技術戦略と技術部門の統括を担当します。
FLOWは、アジア太平洋地域におけるイノベーションの加速を目指しており、マロンはこのビジョン実現の中心的存在として期待されています。彼は、日本、韓国、台湾、シンガポール、ヨーロッパと、幅広い地域でのデータセンターや不動産分野における30年以上の豊富な経験を持ち、様々なプロジェクトを成功に導いてきました。
マロンは、FLOWに参加する前、CapitaLandの日本法人にてゼネラルマネージャーを務め、データセンター事業を担当していました。さらに、NEXTDCやYondrといった企業でのリーダーシップ経験も持ち、特にデータセンター関連のプロジェクトでは顕著な成果を上げてきました。さらには、イギリスの建設業界で10年間のキャリアを積み、ヨーロッパ全域にわたる大規模なプロジェクトにも関与していました。
FLOWの経営責任者(CEO)であるサンジェイ・ゴエルは、マロンが加わることで技術戦略、開発、運営の各分野で大きな進展が期待できると語り、ハイレベルな技術が同社のビジョンの中核であると強調しました。特に、デジタルインフラの領域において高い技術力を持つことが、顧客にとっての大きな価値になるとしています。
FLOWは最近、東京都心に新たなデータセンターの建設計画を発表しました。この施設はTK7およびTK8の2棟から構成され、合計30MWのIT負荷を備える予定です。第1棟のTK7(6MW IT負荷)は、2027年第1四半期にサービス開始を目指しています。FLOWは、2021年の設立以来、日本、韓国、フィリピン、マレーシアで合計193MW以上のITキャパシティを持つ11のアセットを構築してきました。
FLOWデジタル・インフラストラクチャーは、アジア太平洋地域を中心にデジタル技術とインフラストラクチャの開発と運営を行う企業であり、ハイパースケールやクラウドデータセンターに注力し、顧客中心のアプローチを大切にしています。PAGという企業から資金とリソースを受けており、その運用資産総額は550億米ドルを超えます。
このように、FLOWは今後もアジア太平洋地域での事業を拡大し、顧客に対して高品質なサービスを提供することを目指していくでしょう。への期待がかかるケン・マロン氏の動きについて、今後の展開が注目されます。