LP-techで学ぶ画像処理
2014-07-01 07:00:02

LPixelが発表したLP-tech、画像処理知識の普及を目指す新たなプラットフォーム

LPixelが新たなソーシャルメディア「LP-tech」を公開



東京大学発のベンチャーであるエルピクセル株式会社が、ライフサイエンス研究者向けのソーシャルメディア「LP-tech」を発表しました。このプラットフォームの目的は、研究者が自身の画像処理技術を高めるだけでなく、画像不正という問題に関する知識を深めることです。

近年、英科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文に不正な画像処理があったという指摘が、生命科学界に大きな衝撃を与えました。この問題は、ただ論文の信頼性を損なうだけでなく、研究全体に対する社会的信頼にも影響を及ぼします。そこでLPixelは前回、画像不正を検出するためのソフトウェア「LP-exam」を公開し、多くのメディアから注目を集めました。そして、今度は画像不正の根本的な原因ともなりうる知識不足を解決するためのオンラインプラットフォーム「LP-tech」を開設しました。

正しい画像処理技術の重要性



LP-techでは研究者が画像処理について質問し、他の研究者や専門家から回答を受け取ることができるコミュニティが形成されています。これは、研究環境のオープン化に貢献し、ライフサイエンス分野における画像処理と解析技術を向上させることを目指しています。

特に、画像処理を施す際には、実験で取得した電気泳動画像や顕微鏡画像から客観的なデータを抽出する必要があり、これが研究の発展には欠かせない手段となります。しかし、不適切な画像処理が疑念を招く恐れがあり、多くの研究者が画像処理そのものを避ける傾向にあるため、正しい方法を知ることが重要です。LP-techでは、著名な学術出版社が定めている投稿規定(原画像の保持や撮像条件の記録など)を基にした正しい画像処理の方法を紹介し、適切に実施された画像処理の重要性を説明しています。

研究者同士の交流を促進するForum



LP-techの特長の一つは、「Forum」と呼ばれる研究者同士の交流の場です。ここでは、研究内容や実生活、論文、画像処理に関する議論が自由に行えます。さらに、LPixelが関与する画像処理や解析に関するセミナー情報が掲載される「Event」や、パブリックドメインの画像処理ソフトウェア「ImageJ」の使用方法を紹介するセクションも用意されています。これらのコンテンツは今後さらに充実していく予定です。

また、LP-techでは先着50名の登録者に「LP-techステッカー」をプレゼントするキャンペーンを実施中です。このように、LP-techはオンライン上での交流や学習を促進する取り組みが数多く用意されています。

今後の展開



LPixelでは、さらに2本の研究者向けウェブサービスの開発も進めており、今後のリリースを予定しています。これらの取り組みは、エルピクセルと高いシステム開発力を持つ株式会社ズカンドットコムと共同で進めていくことになっています。

LPixelは、「Change the Study!」というミッションのもと、研究活動の質を向上させるための活動を続けていくことを宣言しています。LP-techの開設により、今後ますます多くの研究者が正しい知識を身に付け、研究の信頼性向上につながることが期待されます。

会社情報

会社名
エルピクセル株式会社
住所
東京都東京都千代田区大手町1丁目6−1 大手町ビルヂング
電話番号
03-6259-1713

関連リンク

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