2025年12月27日から2026年1月12日まで、大阪の阪急うめだ本店で特別な展覧会が開催されます。この展示では、98歳の現役デザイナー藤本ハルミ氏が手がけた、2025年大阪・関西万博パビリオン「PASONA NATUREVERSE」のVIPアテンダントオートクチュールドレス全20着が初めて一般公開されます。
藤本氏は、1927年に神戸で生まれました。小川洋裁学院を経て、東京・神田の文化学院美術部で学ぶ中でファッションデザインの基礎を築きました。1954年にはオートクチュール・マーガレットを開業し、以降神戸のファッション界で多くの功績を残します。
コレクションには、西陣織や友禅染といった日本の伝統工芸を使用したドレスが含まれ、彼女はその生地に新しい命を与え続けています。彼女の作品は、ただの服ではなく、文化的な伝承をも感じさせるものです。たとえば、モナコやニューヨーク、さらにはパリでの展示会でも高い評価を受け、名声を世界中に広めています。
今回の展示は、パソナグループとエイチ・ツー・オー リテイリングが共同で進める持続可能な未来社会の創造を目的とした業務提携の一環として実現しました。両社はこの万博を通じて地域社会に貢献し、新たな価値を生み出すプロジェクトを推進しています。
「いのち、ありがとう」というパビリオンのコンセプトのもと、自然と人が感謝の気持ちでつながる未来を願った衣装が展示されます。訪れる人々は、藤本氏の作品を間近で鑑賞することができ、その背後にあるストーリーや伝統素材の再生にかける思いも知ることができるでしょう。
展示会場には、衣装をバックにしたフォトスポットも設けられ、来場者は特別な瞬間を楽しむことができます。さらに、2026年元日および2日間は全館休業するため、その前後での訪問をお勧めします。ここで、パソナグループが誇る藤本ハルミ氏の作品を通じて、日本の伝統工芸とその革新を体感し、未来への希望を感じることができる、特別な機会となるでしょう。
この展示はただファッションを楽しむだけではなく、日本文化を誇りに思うきっかけも与えてくれます。藤本氏のエッセンスが詰まった衣装たちをぜひご覧ください。彼女のデザインからは、幅広い年代層の人々に向けたメッセージが込められており、現代のライフスタイルに寄り添う姿勢を感じることでしょう。