「me-fullness」アプリの挑戦
2022-03-24 11:00:19
災害時の心のケアを実現する「me-fullness」アプリの検証が始動
災害時の心のケアを実現する「me-fullness」アプリの検証が始動
近年の災害によって、多くの人々が深刻な心理的ダメージを受けていることが明らかになっています。特に、災害後の心のケアが不十分な場合、被災者は長期間にわたりストレスを抱え続けることがあります。このため、持続的にストレスを管理するための有効なソリューションが求められています。そこで登場したのが、東北大学の専門家たちと共同で開発が進められている「me-fullness」アプリです。
「me-fullness」アプリが目指すもの
このアプリは、ユーザーが日常的に自己ケアを実施できるようサポートすることを目的としています。特に、災害時に冷静な判断と迅速な行動が求められることから、健康な心身を育む機能が大きなポイントとなっています。また、ストレスケアに特化した機能が搭載されており、日常生活の中で気軽に利用できる点が魅力です。
共同研究を行う奥山純子助教(東北大学病院)と門廻充侍助教(東北大学災害科学国際研究所)は、「me-fullness」に注目しました。「顔を映す」ことで、自分自身を大切に感じるきっかけをもたらし、創造的な音楽療法を取り入れたコンテンツによって、ストレス管理を科学的に行えるようになっています。
宮城県七ヶ浜町での取り組み
今回の試みは、東日本大震災の被災地のひとつ、宮城県七ヶ浜町と連携して行われます。この町は震災によって壊滅的な影響を受けましたが、復興が進む中で、特に心のケアの重要性が指摘されています。「me-fullness」が提供するソリューションの有用性を実際に検証し、地域の人々にどのような影響をもたらすかが注目です。
心の支えを提供する「me-fullness」
「me-fullness」アプリには2つの重要な可能性があると、門廻充侍助教は語ります。まずひとつは、災害から生き残った人々に向けて、支えとなるツールとして機能すること。そしてもうひとつは、日常生活を通じて心身の健康を向上させることで、万が一の際に冷静な判断を促進することにあります。
今後の展望と地域貢献
今回の取り組みを起点として、me-fullnessプロジェクトは地域のwell-beingの向上を目指します。具体的には、地域コミュニティの形成や、地域に特有の自然資源を活用した新たなソリューションを開発し、人々の心の健康を支える活動を展開していく予定です。これからも、各地で同様の取り組みを進めることで、全国に広がる地域支援のモデルケースとしての役割を果たす姿が期待されます。
まとめ
「me-fullness」アプリは、災害時における心のケアの重要性を再認識させる取り組みです。このアプリを通じて、被災者の心の復興をサポートし、今後の災害時により多くの人々が冷静な判断を下せるよう導いていきます。それにより、災害からの生存及び復興に向けた新しいスタンダードを確立していくことが可能になるでしょう。このような取り組みが、皆さまの生活にどのような影響を与えるか、今後の動向に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
- 住所
- 東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル
- 電話番号
-
03-3563-5517