宿泊施設の効率化を実現する新たな連携
宿泊業界におけるITソリューションの革新が進んでいます。今回、tripla株式会社が自社開発したチャネルマネージャー「tripla Link」が、aipass株式会社のホテル管理システム「aipass」と連携を開始することが発表されました。この連携により、宿泊施設の運営がより効率化され、ゲストの体験も向上することが期待されています。
「tripla Link」とは
tripla Linkは、30社以上のOTA(オンライン旅行代理店)と接続し、宿泊施設の在庫や料金、予約情報を一元管理するシステムです。リアルタイムでの自動同期機能により、オーバーブッキングを防ぎ、作業の効率を大幅に向上させます。また、公式サイトにおける予約管理を最適化し、予約の中央集約が可能です。
日本国内だけでなく、インドネシアや台湾などアジア諸国でも既に4,000以上の施設に導入されており、特に地域に特化したOTAとの連携が強みとなっています。これにより、アジア諸国からのインバウンド集客が促進され、宿泊施設の販路拡大が可能になります。
aipassの特徴
一方のaipassは、ホテル管理システム(PMS)を中心に、セルフチェックインシステムや宿泊ゲスト専用アプリを統合したソリューションを提供しています。このシステムは、無人運営や省人化を実現し、宿泊客の体験を向上させることに特化しています。aipassを導入することで、社員の手間を減らし、スムーズなチェックインから宿泊中のサービス、チェックアウトまでを一連の流れで管理できます。
連携のメリット
tripla Linkとaipassの連携により、宿泊施設は「tripla Book」を経由した公式サイトでの予約、さらにはOTAからの予約情報をリアルタイムでaipassに反映させることが可能です。これにより、インバウンド集客を強化し、効率的な運営が実現します。特に、宿泊施設の運営が人手不足の状況下にある中で、効率化が求められる中、この連携は大きな助けとなるでしょう。
さらに、料金体系も明快で、「tripla Link」を利用する場合、1部屋につき基本料金700円とPMS連携オプション300円の合計1,000円となり、10室以上の利用で10,000円と、他社に比べてリーズナブルな価格設定がされています。これにより、これまで導入をためらっていた宿泊施設も利用しやすくなります。
エコシステムの整備
両社の技術的な連携が進むことで、宿泊施設の経営者は、予約からゲストのチェックイン・滞在中のサービス、さらには決済・チェックアウトまでをシームレスに行うことができます。これにより、宿泊施設全体のサービス品質が向上し、競争力を高めることが期待されます。また、宿泊業界全体のデジタル化が進む中で、両社は今後も新たな機能追加やサービスの改善を進めていくとしています。
まとめ
triplaとaipassの連携は、宿泊施設にとっての新たな可能性を広げるものです。効率化とゲスト体験の向上を両立させることで、現代の宿泊業界における課題を解決する提案を行っています。今後の展開にも注目です。