中小企業M&Aの現状と課題を探る:インクグロウの新たな調査結果
中小企業におけるM&Aの現状と課題
インクグロウ株式会社は、早稲田大学と共同で中小企業のM&Aの状況を分析するプロジェクトを進めています。今年度は第2回として「中小企業のM&Aの現状と課題に関する調査」を実施し、その結果を出す報告会を予定しています。
共同研究の意義
日本における中小企業は、経営者の平均引退年齢が70歳を超える状況の中、約245万人が後継者不在の問題に直面しています。こうした状況から、M&Aは中小企業が事業を引き継ぐ手法として徐々に認識されつつあります。しかし、実際のM&Aに関する情報は依然として不足しているため、十分な研究が行われていないのが現状です。
インクグロウは、実績として「中小企業の事業引き継ぎ成長支援No.1」を掲げ、経営者が大切にしてきた企業を次の世代に引き継ぐ活動を行っています。このためには、M&Aの現状と課題をしっかりと分析し、地域における企業の成長を促進する必要があります。
第1回調査の結果
昨年実施した第1回調査では、中小企業の多くがM&Aの結果に満足していることが見受けられました。具体的には、70%の企業が「買収は成功だった」と感じています。また、複数回の譲受を行う企業は成功する傾向が統計的に有意であることも示されました。このような背景から、M&Aを通じた成長戦略に関心が高まっています。
ところが、成功を収めた企業の中にも、次のM&Aには消極的な姿勢を示すところも少なくありません。その主な要因として、コミュニケーションの問題や経営人材の不足、仲介手数料への懸念が挙げられます。
参加者からは、M&Aの経験を持つ企業がポジティブな印象を持ちながらも、新たな譲受には消極的という声が上がっており、実態をより深く知りたいという意見もありました。
第2回調査内容
今年度の第2回調査も前年度同様、譲受企業に対するアンケートを通じて行われています。この調査では、昨年度の結果との整合性を評価し、さらに詳細な定量分析を実施しています。具体的には、買収意図の決定要因分析や、成功した企業の過去の経験と今後の買収意向の関係性を明らかにする回帰分析などが行われています。
今後の報告会
調査結果の詳細は、2024年9月12日に予定されている共同報告会で発表されます。参加者はオンラインで視聴することができ、M&Aに関心のある方にとって重要な情報源となることでしょう。インクグロウは、得られた知見を基にM&Aコンサルティングの実務に活かし、中小企業のDX推進にも寄与する計画です。
インクグロウ株式会社の紹介
インクグロウ株式会社は、東京都中央区に本社を構える企業で、M&A仲介やアドバイザリー業務などを手掛けています。地域金融機関との協力により、中小企業の支援を行っており、経営者向けのセミナーなども開催しています。
このような取り組みを通じて、インクグロウは中小企業の成長を支援し、地域経済全体の活性化に寄与していく姿勢を見せています。
会社情報
- 会社名
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インクグロウ株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目12-3 Daiwa日本橋馬喰町ビル2階
- 電話番号
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03-6264-9375