ヘリテージ・オークションズ、2024年の売上記録を更新
アメリカ・テキサス州に本社を置く
ヘリテージ・オークションズが、2024年に記録的な年間総売上を達成したことを発表しました。売上高はなんと
18億6,700万ドル(約
2,910億円)に達し、同社の49年の歴史の中で最も高い数字となっています。これは、4年前の2020年に比べて約
10億ドルの増収を記録し、4年連続で最も高い売上を更新する快挙です。
カテゴリー別の売上成績
ヘリテージ・オークションズの成功要因は、その多様なオークションカテゴリーにあります。特に、同社が1976年に設立されたコイン・紙幣部門は未だに好調で、2024年も
3億8,070万ドル(約
593億円)以上の売上を達成しました。このカテゴリーは、アメリカ国内及び世界中のコレクターからの需要が非常に高いことも影響していると考えられます。
エンターテインメント部門の躍進
2024年で特に注目を集めたのはエンターテインメント部門です。特に、映画『オズの魔法使い』に登場した“
ルビーの靴”は、激しい競り合いの末に
3,250万ドル(約
48.7億円)で落札され、映画関連アイテムとしては過去最高額となりました。この“ルビーの靴”は、2024年10月から11月にかけて銀座三越に展示され、多くのファンを引き寄せました。
また、海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の関連オークションは
2,111万ドル(約
31.3億円)を記録し、映画やテレビ番組に関連するアイテムとして史上最も成功したオークションとなりました。
スポーツ部門の高額落札
スポーツ分野でも目立った取引がありました。1932年のワールドシリーズで有名な
ニューヨーク・ヤンキースのユニホームは、2,412万ドル(約35.2億円)で落札され、スポーツ収集品としては最高額を更新。このユニホームは、ベーブ・ルースが予告ホームランを打った際のもので、歴史的な価値が認められました。他にも、ジャッキー・ロビンソンのユニホームも552万ドル(約8億700万円)で取引されました。
コミック部門の急成長
コミック&コミックアート部門も急成長を遂げ、スーパーマンが初めて登場した「アクション・コミックス」第1号は、600万ドル(約9億1,000万円)で落札されました。また、世界でのコミック市場の価値が高まっており、コミック部門全体では
2億ドル(約310億円)を超える記録を再度更新しました。
美術部門の成功
美術分野でも注目を集め、アンディ・ウォーホルの《マオ(毛沢東)》が365万ドル(約5億5,300万円)で落札されるなど、アメリカン・アートの重要な位置を確立しております。新たに設けられたロシア装飾芸術部門も569万ドル(約8億8,500万円)の売上を上げ、注目が集まっています。
2024年の快進撃への期待
ヘリテージ・オークションズのCEOであるスティーブ・アイビー氏は、「コレクターたちは常に私たちを驚かせ、史上最も高額なアイテムを発見し続けている」と述べ、今後もオークション業界をリードしていく考えを示しています。2024年は東京オフィスの開設もあり、日本発のコレクターズアイテムにも期待が寄せられています。
今後入札に参加したい方は、ヘリテージ・オークションズの公式ウェブサイトをチェックしてみてください。