トヨタ自動車は、持続可能な未来を目指して新たな挑戦を展開しています。今回の取り組み「Geological Design(ジオロジカルデザイン)」は、資源の完全循環と環境負荷の低減を目指すもので、来たる10月18日から21日まで、表参道のギャラリー「seeen」の地下1階で開催される日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2024」に参加します。展示タイトルは「クルマの記憶:ガラスによる素材の変容と情景」。
このイベントでは、自動車から派生した素材の新たな価値を考察し、特にリサイクルが進んでいないガラスを取り上げています。トヨタの構造デザインスタジオが中心となり、多様な素材の価値を再定義する試みが行われます。これにより、ただの廃材ではなく、再生の可能性を見出すための創造的なアプローチを探ります。
「Geological Design」は、大學孝一テーマプロデューサーをリーダーに、経済性や技術力だけでなく、環境への配慮も加えた三本の軸を基にした新しいモノづくりを提唱しています。これは、単に製品を作るだけでなく、それがどのように廃棄されるのか、またその後どうアップサイクルできるかを考えることです。具体的には、使われなくなった車両から生まれる廃材を地域のアーティストや工芸家と共に新たな価値に変換する「次の命づくり」に注力しています。
DESIGNART TOKYO 2024における今回の展示では、すべてのアート作品が自動車に使われる素材を元にしており、これは全てが廃材となる可能性のあるものです。リサイクルが難しいガラスや多様な金属、さらにはリサイクル過程で生じる残渣物のスラグなど、実際の廃材が作品の中に織込まれています。これにより、来場者はガラスを通じ素材の本質を感じ取り、かつてのクルマの記憶を垣間見ることができるでしょう。
展示は全体を通じて多角的に見ることが可能で、いくつかの作品は手に取ることもでき、より深い体験を提供します。これは、アートを介して素材の特性やそれが持つストーリーにアクセスし、廃棄物の新たな可能性を意識してもらう良い機会です。
開催概要
- - 展示期間:2024年10月18日(金)~21日(月)
- - 開館時間:11:00〜20:00(最終日の21日は17時まで)
- - 会場:seeen地下1階(東京都渋谷区神宮前4-13-12)
- - 展示名:「クルマの記憶:ガラスによる素材の変容と情景」
- - 入場料:無料・申し込み不要
DESIGNART TOKYOについて
DESIGNART TOKYOは、「INTO THE EMOTIONS 〜感動の入口〜」をコンセプトに、2017年にスタートしたデザインとアートのイベントです。東京という多文化の都市を舞台に、各種ジャンルの才能が集結し、さまざまな形で創造性を表現します。アート、テクノロジー、ファッション、インテリアなど、多彩な内容に触れることができるこの機会をお見逃しなく。公式サイトやSNSでの詳細もぜひチェックしてください。