歴史的建造物とデジタルノマドで地域活性化!那智勝浦町とシェアウィングが包括連携協定を締結
和歌山県那智勝浦町と、寺社に特化した宿泊・体験サービスブランド「OTERA STAY」を展開する株式会社シェアウィングは、11月15日、包括連携協定を締結しました。この協定は、那智勝浦町の豊かな歴史的資源と自然資源を活かし、観光振興と地域経済の活性化を図ることを目的としています。
協定のポイント:歴史とデジタルが融合した地域活性化戦略
今回の協定は、単なる観光振興にとどまりません。歴史的建造物の新たな活用、デジタルツールを活用した観光促進、そしてデジタルノマドの誘致という、多角的なアプローチが特徴です。
具体的な取り組みとして以下が挙げられます。
歴史的建造物の活用: 那智勝浦町が持つ歴史的建造物を観光資源として最大限に活用するためのデジタル化、修復、保存活動などが計画されています。単なる保存だけでなく、現代的な技術を取り入れながら、歴史的価値を未来へ継承していく取り組みが期待されます。
訪日外国人誘致: 効果的なプロモーション活動や、多言語対応の観光案内システムの構築、魅力的な観光プログラムの開発など、訪日外国人観光客の増加に向けた体制整備が強化されます。
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デジタルノマド誘致: デジタルノマドワーカー向けの快適なワーキングスペースの整備、生活支援サービスの提供、積極的なプロモーション活動を通じて、デジタルノマドの誘致を促進し、地域経済への貢献を目指します。近年増加しているデジタルノマドをターゲットとした戦略は、地域経済の活性化に大きな可能性を秘めています。
各関係者のコメントから見える協定への熱意
協定締結式では、那智勝浦町長、株式会社シェアウィング代表取締役社長、そして「Temple Hotel 大泰寺」の住職から熱いコメントが寄せられました。
那智勝浦町長は、総務省の「地域力創造アドバイザー」の助言を受け、シェアウィングの地方活性化への取り組みを高く評価。デジタルノマドビザの発給開始を機に、デジタルノマドの誘致による経済活性化に期待を寄せています。
シェアウィング代表取締役社長は、「OTERA STAY」の展開経験を活かし、寺院の保全と観光資源としての活用を両立させる重要性を強調。地域住民との連携を重視し、持続可能な観光モデルの構築を目指すと語りました。
「Temple Hotel 大泰寺」の住職は、寺院の開業以来、地域住民との連携を深めてきた経験を踏まえ、今後も地域社会への貢献を継続していく決意を示しました。外国人観光客の増加や「持続可能な観光推進モデル事業」への選定は、その取り組みの成果を示すものです。
まとめ:持続可能な地域活性化への期待
今回の協定は、歴史とデジタル技術を融合させた、持続可能な地域活性化モデルの構築に向けた重要な一歩と言えるでしょう。那智勝浦町の豊かな歴史と自然、そしてデジタルノマドという新たな観光資源を組み合わせることで、地域経済の活性化、雇用創出、そして町の魅力向上に大きな効果が期待されます。今後、この取り組みが全国の地方活性化のモデルケースとなり、他の地域にも波及していく可能性を秘めています。