介護業務を効率化するテクノロジー『ZEST』の進化
介護業界が抱える業務の煩雑さと生産性の向上が求められる中、株式会社ゼストは、厚生労働省が推進する「介護テクノロジー等による生産性向上の取組」に参加し、実証調査を行いました。その結果、訪問介護における業務効率化とケア時間の増加につながる成果が確認されました。
厚生労働省の取り組み
このプロジェクトは、AI技術を活用して介護職員の仕事の負担を軽減し、ケアの質を向上させることを目的としています。参加したのは、藤田医科大学訪問看護ななくり、街のイスキア訪問ナースステーション、ホームヘルパーステーション花紬の3つの事業所です。各事業所で実施された調査により、業務時間の短縮や心理的負担の軽減が確認されており、今後の展望にも期待が寄せられています。
実証調査の成果
1. 業務時間の短縮とケア時間の増加
調査結果によると、スケジュール作成にかかる時間が約46%削減されました。これにより、看護及びリハビリテーションの時間が増え、ケアのクオリティも向上しました。具体的には、事前調査の1日にかかる時間が85.1分から45.5分にまで減少したことが記録されています。
2. ストレスの軽減と生産性向上
職員に対するアンケートでは、心理的ストレスが軽減され、「弱い」と答えた割合が14%から43%に増加しました。これにより、職員のメンタルヘルスも改善され、経営指標としても訪問件数が事前の42.7件から45.1件と増加しています。このことから、実際に職員の退職があったにもかかわらず、業務を維持できるようになった事例も見られました。
3. 継続利用の希望
参加事業所のヒアリング調査では、現場での利便性向上が明らかとなり、全ての事業所が「ZEST」を使い続けたいとの声を上げています。タブレットで簡単に操作できるようになったため、現場の職員は迅速にスケジュールを調整でき、業務効率が飛躍的に向上しています。
具体的な事例:ホームヘルパーステーション花紬
花紬では、これまで手作業やGoogleスプレッドシートに頼っていた業務が、ZESTの導入で大きく変貌を遂げました。月に約30時間を費やしていたスケジュール作成が最適化され、時間が大幅に削減されました。また、業務の属人化から脱却し、職員皆が協力して業務を進められる環境が整っています。管理者である古川さんは、「このシステムはなくてはならない存在。手作業に戻ることは考えられない」と強調しました。
今後の展望
株式会社ゼストは、今後も介護業界におけるテクノロジーの進化を加速させ、質の高いケアを可能にする環境の整備に取り組みます。単なるツールの提供にとどまらず、すべての関係者が安心して介護サービスを提供できる社会を実現することを目指しています。
これからも『ZEST』は、訪問介護業界を変える力になることでしょう。今後の展開にますます期待が高まります。