山梨県小菅村が魅力を発信する新たな目的地に
山梨県小菅村が、株式会社さとゆめと株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)との包括的な連携協定を締結しました。この協定は、地域の資源を活用して新しい観光目的地を創出し、地域経済の活性化を目指しています。小菅村は、東京都心からも近く、近隣には美しい自然や歴史的な神社仏閣が点在し、多様なアウトドア活動が楽しめる場所として知られています。
協定の背景
小菅村は、面積の95%が森林に覆われた自然豊かな村で、現在約700人の住民が暮らしています。この村は、多摩川の源流にあたる場所に位置し、清流や美しい渓谷景色は訪れる人々にとって魅力的です。そこでのハイキングや釣り、サイクリングなどのアウトドアアクティビティは、来村者にとって、心に残る体験を提供します。さらに、「道の駅こすげ」では、地元の新鮮な食材を使ったグルメや特産品が楽しめることも、この村の大きな魅力です。
今回の協定の目的は、観光振興を通じた地域経済の活性化にあります。小菅村の自然や文化を利用した観光コンテンツの開発を進め、労働人口や移住者を引き寄せるための戦略を実行することが求められています。
新たな観光戦略
新・目的地創出事業「Destination Create Project」(DCP)は、地域の魅力を最大限に活かし、新しい旅の目的地を創造するプロジェクトであり、参加する3者が協力する形で進められます。具体的には、観光施設の誘客促進や、インバウンド戦略の策定、さらには地域振興に向けたSDGsの推進も重要な役割を果たすとされています。
協定により、2025年からHISから一名の専門家が現地に派遣され、観光組織の運営や新しい拠点施設の使い方を提案し、地域振興を支える役割を担うことになります。このように、専門知識を活かし、持続可能な観光地域としての発展を目指します。
観光資源の魅力
小菅村では、伝統的な文化や良好な地域コミュニティが息づいています。村の歴史を彩る神社仏閣は、訪れる人々にとっての癒しの場であり、心の安らぎを与える場所です。また、村内には、地域全体を宿泊地と見立てた分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」も存在し、ここでの宿泊は地域の文化に深く触れる良い機会となっています。
協定に参加するさとゆめは、地域の事業を継続的に支援することで、村民との絆を深めながら、持続可能な村づくりに取り組んでいます。
今後の展望
この協定の締結は、小菅村にとって新たな出発点です。観光施設のさらなる充実や地域資源を活用した商品開発によって、村の魅力を発信し続けていくでしょう。また、村民と訪問者の交流を深めるための新たなプログラムの開発も予定されており、地域の活性化を図るさまざまな取り組みが期待されています。
この新たな挑戦を通して、小菅村は国内外からの観光客に愛される「新しい目的地」としての地位を確立していくことでしょう。