90年代ラブコメ映画のBlu-ray&DVD化記念トークイベントが開催!
90年代のラブコメディ映画『スキ!』『香港パラダイス』『山田ババアに花束を』『咬みつきたい』のBlu-rayとDVDが29年の時を経て初めて発売されることが決まりました。その記念イベントとして、神保町シアターでは特集上映「東宝90年代ラブコメ★パラダイス」が開催されています。特に注目すべきは、9月30日に行われた主演の島崎和歌子さんと渡邊孝好監督によるトークショーです。このイベントで彼らは当時の思い出や作品への感謝の気持ちを語りました。
トークショーは、島崎さんが「35年前の私と、奇跡の今52歳です(笑)。今日は皆さんと一緒に思い出を楽しめたら」と観客に語りかけることで始まりました。彼女の言葉には、当時の青春が色濃く感じられました。渡邊監督も「昨年の未DVD化特集での上映会で、再び島崎さんに会ったことが、今回のBlu-ray化への後押しになったと思う」と振り返ります。
今では信じられないことですが、当時の撮影は現在のようにデジタル機器が揃っているわけではなく、いわゆる“ゲリラ撮影”が行われていたと島崎さんは明かします。「渋谷センター街で、何も知らずに歩いていたら、突然、監督から合図が送られて、急いで撮影が始まったんです。本当にドキドキでした」と彼女は笑いながら語りました。その時の生々しい現場の雰囲気は、観客にも伝わっている様子でした。
また、17歳の島崎さんが感じた戸惑いや成長についても話が及びました。初めての映画現場では、台本通りにセリフを言うことが求められることに苦労したそうです。彼女は笑顔で「今なら理解できますが、当時は戸惑うばかりでした」と語りました。渡邊監督は「役を成りきらせることが重要だった」と、その演出方針を明らかにしました。
さらにトークショーでは、共演者の大江千里さんとのエピソードも披露されました。島崎さんは、「とても良い人で、忙しい中でもサービス精神旺盛でした」と称賛し、当時の思い出を語りました。大江さんの温かさが島崎さんの心に深く残っている様子が印象的でした。
最後に、Blu-rayやDVDでの見どころを監督が紹介しました。「高校生から美大生へ成長するシーンや、交通事故後に見せる横顔など、役柄の成長を見せています。ぜひ観てほしいです」と語り、島崎さんも「自宅で細部まで楽しめるのがBlu-rayの魅力!」と観客にアピールしました。
このトークショーは、ただの懐かしい思い出話ではなく、当時の熱い思いと成長を感じられる貴重な時間でした。これを機に、90年代のラブコメ映画を再評価してみるのはいかがでしょうか?
映画『スキ!』『香港パラダイス』『山田ババアに花束を』『咬みつきたい』のBlu-rayとDVDは現在発売中。あなたもぜひ、当時の熱気と感動を自宅で体験してください。