ラクスルが新たに金融プラットフォーム事業に参入
ラクスル株式会社が新たに金融プラットフォーム事業に着手することを発表しました。この新規事業は、中小企業や個人事業主を対象とした決済サービスを提供することを目指しています。これまで多くの中小企業が抱えていた決済業務の課題に対して、ラクスルはどのように解決策を提示するのでしょうか。
1. 新規事業参入の背景
ラクスルは、"仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる"というビジョンの下、ネット印刷や集客支援のプラットフォーム「ラクスル」を運営してきました。先の企業のウェブサイトによると、登録ユーザーは260万人を超え、日本では珍しい規模に成長しています。その中で、日本の産業に占める中小企業の重要性に着目し、これまで多様なサービスを提供してきました。
顧客インタビューによって明らかになったのは、中小企業が直面する決済業務の煩雑さです。具体的には、口座の新規開設や振込手数料など、多くの手続きに多大な時間やコストを要していることがわかりました。このような環境で、中小企業にとって便利で経済的効率が高い決済体験を提供することが必要だと感じ、その実現に向けて動き出しました。
2. 住信SBIネット銀行との提携
ラクスルは、住信SBIネット銀行と提携し、フルバンキングBaaS(Banking as a Service)の「NEOBANK®」を活用した新たな金融サービスの開発に着手します。このサービスは、ラクスルを利用する事業者向けに特化したもので、顧客のニーズに応じたきめ細やかなサービスを提供していく考えです。
住信SBIネット銀行は、オンラインで手軽に利用できる銀行サービスを提供しており、ラクスルとの連携によって、より親和性の高い金融サービスの実現が期待されています。具体的なサービスは2025年から順次提供開始を予定しています。
3. 中小企業への影響
この新たな金融プラットフォーム事業は、中小企業や個人事業主にとって非常に重要な意味を持ちます。日本経済の99.7%を構成する中小企業が抱える資金繰りの課題を軽減するため、ラクスルは決済手続のスムーズ化やコストの削減を実現します。また、ラクスルのECプラットフォームと連携し、利用者が使いやすく、メリットを感じられる決済サービスを確立することを目指します。
4. まとめ
ラクスルが新しく参入する金融プラットフォーム事業は、中小企業のニーズに応じた決済サービスを提供するだけでなく、業界全体の仕組みを変えていく可能性を秘めています。今後の動きに注目し、2025年のサービス開始を待ち望む企業も多いことでしょう。ラクスルが目指す未来の金融サービスには、多くの期待が寄せられています。