地元食材を活かした嚥下食で新たな挑戦
広島県尾道市にある有限会社キッチンイシイが、2024年9月から新たにご当地嚥下食の小ロットOEMをスタートします。病院や介護施設向けに、管理栄養士の監修のもと地元の食材を使用し、最小10個からの製造が可能です。この取り組みは、嚥下機能に不安がある方や、誤嚥性肺炎のリスクを抱える方々に安全で美味しい食事を届けることが目的です。また、廃棄食材の活用を通じて、食を通じたSDGsの推進にも貢献しています。
嚥下食へのニーズの高まり
キッチンイシイは、元々ミキサー食を提供していましたが、顧客より「誤嚥の少ない形状の食事が欲しい」との要望が多く寄せられたことが、今回の新たな製品開発のきっかけとなりました。介護や医療の現場でも、誤嚥を防ぐための食事が必要とされていることを受け、数年をかけて理想の食感を追究してきました。
理想的な嚥下食の実現
商品開発においては、口に含んだときにまとわりつかず、すっきりと飲み込みやすい食感を重視しています。冷凍保存に対応することで、従来の配達エリア外のお客様にも食事を届けられるようになり、温かい状態で提供可能です。さらに、食材解析を行い、分かりやすい形状にすることで、食事を楽しむ楽しさを提供することに成功しています。
サンプルイメージ
地元食材を活かす意義
キッチンイシイは、地元の食材を活用することにこだわりを持っています。地元の人々が長年親しんできた味を再現し、薄味で素材の味を最大限に引き出すことで、さまざまな病態の方々に配慮した食事を提供します。これにより、嚥下機能が低下した方でも、食事の選択肢を保ち、食べることの喜びや楽しさを感じてもらえることが重要です。
SDGsと廃棄食品の活用
また、昨今の環境問題の影響を受け、食材廃棄の問題にも関心が高まっています。キッチンイシイでは、一部の廃棄食材を活用することで、サステナブルな嚥下食の提供にも努めています。この取り組みにより、食材・人・地球の環境にとって優しい選択肢を提供することができると考えています。
告知と今後の展開
2024年10月29日から30日に開催される「地方銀行フードセレクション」では、キッチンイシイの嚥下食が初めて出展予定です。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。これからもキッチンイシイは、広島の名産品を食を通じて楽しむ機会を広げ、地域とのつながりを深めていく方針です。
詳細については、
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