リーダーシップの抱え込みからの脱却を目指して
株式会社シーベースは、企業におけるリーダーシップに関するアンケート調査の結果を発表しました。この調査は、上司・部下間の業務分担やコミュニケーションの在り方を浮き彫りにし、新たなリーダーシップのスタイルを考察するものです。
上司の業務負担はどこまで?
調査では、75%の部下が上司の業務が非常に多忙であると感じていることが分かりました。「頻繁に多忙」であるとの回答が最も多く、部下は上司の負担を理解しながらも、業務を任せられない訴えも多く見受けられました。実際に、62%が上司が業務を一人で抱え込んでいると認識しているとのことです。
業務を任される難しさ
また、部下からの印象として約16%が“頻繁に業務を任される”と答えた一方、51%が“時々任される”と感じていることが分かりました。この結果は、実際に業務を任されることが少なく、部下たちが上司の業務過多に対してどのように感じているかを如実に示しています。
上司も悩んでいる
一方で、調査に答えた上司たちも自身の業務抱え込みへの自覚が多く、半数以上が「自分で業務を抱え込んでしまっている」と回答しています。部下へ仕事を任せることに対して不安や抵抗を感じていると回答した上司が63%に上り、業務を任せることが求められる状況において、いまだにこのマネジメント手法に関するスキルが不足していることが伺えます。
ポジティブな受け止めにも課題
調査では部下が上司から業務を任された際、約半数がそれを「信頼されている」と捉えていますが、同時に「プレッシャー」を感じる結果も明らかになりました。特にプレッシャーは仕事の質に直結するため、マネジメントのサポートやコミュニケーションがますます重要となるでしょう。効果的な任せ方と適切なサポートが、部下の成長に寄与することが期待されます。
リーダーシップの新しい方向性
シーベースの調査結果は、業務の分担や職場のコミュニケーションの在り方を見直す必要性を示唆しています。特に、対話を通じて不安を軽減し、より良い関係性を創出することが求められています。上司から部下へ業務を委任し、支えるスタイルこそが、これからのリーダーシップの鍵となるでしょう。
調査の概要
この調査は、全国のビジネスパーソンを対象に実施され、230名からの回答が得られました。上司の立場の管理職に質問する形で、実施された調査により、現在のリーダーシップの実態を明らかにしました。
このアンケートから得られた洞察を活かし、リーダーシップの在り方を再考する機会にしていきたいものです。株式会社シーベースの取り組みは、人と組織の成長を支援する重要な役割を果たしているといえます。