NTT-ATエムタックとシフトプラスの新たな家屋調査サービスの開始
2023年7月7日、NTTアドバンステクノロジ株式会社のグループ企業であるNTT-ATエムタック株式会社が、シフトプラス株式会社と業務提携し、家屋調査に特化した新サービス「HOUSCHEDULER」を発表しました。このサービスは、地方自治体が行う家屋の評価業務における訪問日程調整を簡素化し、住民とのコミュニケーションをスムーズに行うことを目的としています。
1. 進化した家屋調査業務の背景
近年、地方自治体の税収の大部分を占める固定資産税の評価は非常に重要な業務です。しかし、税務課職員が住民を訪問して評価を行うには、これまで郵送による調査依頼後に電話で日程を調整するという方法が主流でした。このプロセスは、自治体職員にとって多くの時間と手間を要し、また住民は日中の開庁時間に電話をかける余裕がない場合が多く、双方にとって非効率的でした。
これらの課題を解消するために、今回の「HOUSCHEDULER」が開発されました。インターネットを通じて簡単に日程の調整ができることで、自治体の業務効率化と住民サービスの質の向上を実現します。
2. HOUSCHEDULERの特徴
この新サービスは、シフトプラスが開発した「otetsuzuki」、およびNTT-ATエムタックの提供する家屋評価システム「HOUSAS」との連携を通じて機能します。住民は、カレンダー上から希望する訪問日程を選んだり、複数の候補日時を提案することができます。これにより、即座に確定したり、自治体の指示で最適な日程に調整される仕組みを持っています。
特に注目すべきは、このシステムが単なる電子申請サービスではなく、家屋評価業務に熟知した専門家が関与している点です。彼らは、各自治体のニーズを優先事項としてヒアリングし、カスタマイズを行うことで、より効果的な運用をサポートします。
また、診断されたデータは、セキュリティが確保された専用ネットワークであるLGWAN経由でのダウンロードが可能となっており、安全性面でも配慮されています。
3. 業務提携の意義とサービス開始日
この新しいサービスは2023年7月7日から本格的に提供が開始され、年間1万円からの費用で利用可能です。今後、エムタックとシフトプラスは、今回の提携を基に連携強化を図り、さらに新しい価値を地域社会にもたらすための施策を進めていく予定です。
4. まとめ
「HOUSCHEDULER」は、ディジタル化の波が続く現代において、地方自治体の業務を効率化しながら、住民にとってもより便利で快適なサービスを提供することを目指しています。今後、このような取り組みが全国各地に広がることが期待されます。このサービスにより、多くの自治体が業務のDXを進め、より良い地域社会の実現に寄与していくことが求められています。