韓国におけるダリドレキサントの臨床試験が始動、睡眠問題の解決へ期待高まる
韓国におけるダリドレキサントの臨床試験が開始
ネクセラファーマ株式会社(旧そーせいグループ)は、韓国を舞台に不眠症患者を対象とした新しいエッセンス、ダリドレキサントの第Ⅲ相臨床試験を開始しました。この試験により、睡眠に悩む患者の明るい未来が期待されています。
不眠症の現状
不眠症は、入眠や睡眠の維持が難しい状態を指し、身体的・精神的にさまざまな悪影響を及ぼします。韓国では成人人口の約15~25%、すなわち650万から1,100万人にものぼる人々が不眠症に苦しんでいる状況にあります。特に女性と高齢者が多く見られ、この問題は健康上の大きな課題とされています。
第Ⅲ相臨床試験の概要
新たな第Ⅲ相臨床試験は、不眠症の成人および高齢者を対象に、多施設無作為化二重盲検のプラセボ対照試験として実施されます。試験の目的は、これまで北米や欧州、日本で収集された有効性及び安全性に関するキングデータを韓国独自のデータと合わせることにあります。これは今後、販売承認の取得において重要な役割を果たすと考えられています。
試験期間は約12か月予定で、2026年前半には結果が発表される見込みとなっています。参加者は、ダリドレキサントの25mgまたは50mgを投与され、試験を通じてその有効性が評価されます。これにより、不眠症患者の生活の質を向上させることが目指されているのです。
ダリドレキサントの特性と効果
ダリドレキサントは、これまでの日本国内での試験ではすべての主要評価項目をクリアしており、2024年に「クービビック®錠」として日本市場に登場します。また、米国や欧州でも既に承認されており、国際的な市場でも期待されている薬剤です。過剰な覚醒を引き起こすオレキシン系に働きかけることで、睡眠改善を促す働きを持っています。
社長のコメント
NeXera Pharma Koreaの社長、MinBok Lee氏は「韓国には不眠症患者が非常に多く、慢性的な睡眠不足は深刻な健康問題です。この新たな試験を通じて、多くの患者にダリドレキサントを届けるために、全力を尽くします。」と述べています。
結論
国民の健康に大きな影響を与える不眠症に対する新しい治療薬の期待が高まる中、ダリドレキサントの臨床試験は、その有効性を証明する重要なステージとなります。今後の試験結果に注目が集まります。健康な睡眠が、日常生活をより良いものにする第一歩となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
ネクセラファーマ株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウン・イースト7F
- 電話番号
-
03-5962-5718