JAアクセラレーター第6期 - 北海道枠での新たな挑戦
JAグループの一般社団法人AgVenture Lab(あぐラボ)が主催する"JAアクセラレーター第6期"が、今年も地域課題解決を目指すスタートアップを選出しました。今年の特徴は、初めて北海道枠が創設され、道内で新たなビジネスモデルを確立しようとする2社が選ばれたことです。
選ばれた2社のビジョン
選抜されたのは、NoMy Japan合同会社と株式会社Perma Futureの2社です。両社はそれぞれユニークなアプローチで農業やエコシステムに新たな風を吹き込みます。
NoMy Japan合同会社
この会社は、ノルウェーに本社を置く発酵科学のリーディングカンパニー、Norwegian Mycelium ASが設立したもので、食品加工の副産物を高タンパク質の菌糸体プロテインに変換し、食品や飼料にアップサイクルする技術を開発しています。これにより、新たな代替タンパク質市場の開拓を目指すと同時に、エネルギーや水資源の使用量も削減。経済的、環境的、社会的にも幅広いインパクトを見込んでいます。
株式会社Perma Future
こちらは、「農業のハードルを低くする」ことをビジョンに掲げています。農業、酪農、漁業、林業をワーケーションと組み合わせた「No 農 No LIFE」という新たなサービスを展開しており、一日の半分は農作業、残りは観光やワーケーションを楽しむことができます。
JAアクセラレーターの支援内容
JAアクセラレーターは、JAグループの多様な資源を活用し、スタートアップ企業の成長を支援するプログラムです。約5ヶ月間にわたり、農業や地域社会が抱える様々な課題の解決に向けて、参加企業にはホクレン農業協同組合連合会や全国農業協同組合連合会、農林中央金庫の職員から伴走支援が行われます。また、企業はJAグループの豊富なアセットを利用し、事業成長を加速させることができます。
Demo Dayの実施
北海道枠のスタートアップがその成果を発表するDemo Dayは、11月11日(月)に札幌市のDeep Tech COREで開催される予定です。これは、両社にとって大きなチャンスとなるでしょう。
STARTUP HOKKAIDO実行委員会との連携
北海道枠の創設には、STARTUP HOKKAIDO実行委員会が大きく関与しています。この委員会は、北海道、札幌市、経済産業局の連携によって設立され、地域のスタートアップを支援することを目指しています。一次産業、宇宙、環境・エネルギーなどの分野に特化し、多様な支援メニューも準備しているとのことです。
まとめ
JAアクセラレーター第6期は、北海道に新たなスタートアップの枠を設け、地域の課題解決に挑む企業を支援する重要な試みです。今後の展開に期待が高まります。成功を収める2社が、地域社会に大きなインパクトを与えることを願っています。