横尾忠則のレコードジャケットの世界
代官山蔦屋書店で開催される展示販売会では、日本の著名なアーティスト、横尾忠則氏が手掛けたレコードやCDジャケット作品が集まります。本イベントを主催するのは、アナログレコード専門店「Face Records」を運営するFTF株式会社。今回の展示では、長年にわたり収集されてきた作品の中から厳選されたものが披露されます。
特に注目すべきは、サンタナの1969年にリリースされた『ロータスの伝説』です。横尾氏がデザインしたこの22面体のジャケットは、音楽とアートが美しく融合した例として、日本の音楽史に燦然と輝いています。発売から半世紀が経過し、アナログレコードの人気が再燃する今、彼の作品に込められたメッセージや革新性が再評価されています。
展示のコレクションの魅力
横尾忠則のジャケットアートは、音楽の単なるパッケージングに留まらず、時代の精神性やエネルギーが宿った表現そのものに他なりません。1960年代のポップでサイケデリックなグラフィック作品から、1970年代の象徴的コラージュ、1980年代以降の絵画的表現に至るまで、彼のアートは過去数十年の文化を映し出しています。
展示には、1960年代〜1980年代にかけて作られた作品100点以上が並びます。各作品は、単にレコードジャケットという量産物に留まらず、当時の美意識や社会の風潮を映し出す「視覚的体験」としての価値を持っています。来場者は、この特別な空間で横尾作品のエネルギーを肌で感じ取ることができるでしょう。
主要出品作品
- - サンタナ『ロータスの伝説』 (1974年) -サンタナの精神性が表れた代表的なデザイン。
- - 一柳慧『オペラ横尾忠則を歌う』 (1969年) -現代音楽とアートが見事に融合した作品。
- - 村岡実『緋牡丹博徒 ~尺八による日本侠客伝~』 (1969年) -尺八演奏を基にした和風テイストの逸品。
展示会の詳細
- - イベント名: 栄光の横尾忠則のレコードジャケットの世界
- - 会期: 2025年9月15日(月・祝)~9月30日(火)
- - 会場: 代官山蔦屋書店(2号館2階 Anjin)
- - 主催: 代官山蔦屋書店
- - 共催: Face Records(FTF株式会社)
- - 入場料: 無料(混雑時には入場制限あり)
- - イベント日程の注意: 24日、25日は貸切イベントのため、一時休止です。
特別企画
さらに、展示会の期間中の9月18日には、トークイベント「横尾忠則とレコードジャケットの魅力」を開催します。このイベントでは、専門家や関係者が横尾氏の作品やジャケットデザインの魅力について語ります。参加は無料で事前予約は不要ですが、混雑時には入場制限がある可能性があります。
Face Recordsの使命
「Face Records」は、音楽とアートの交差点として、アナログレコードの魅力を発掘しています。レコードジャケットを芸術作品として捉え、次世代へと文化を繋ぐことを目指し、単に聴くための媒体としてではなく、見る、飾る、集める体験を提案し続けています。
日本の音楽とアートの融合を体感できる貴重な機会をお見逃しなく。