ワーグナーの新たな挑戦
2025-08-15 10:33:37

東京文化会館で実現するワーグナーオペラ『さまよえるオランダ人』の世界初披露

東京文化会館でのワールドプレミエ



2025年9月11日から15日にかけて、東京都渋谷区の東京文化会館でリヒャルト・ワーグナーのオペラ『さまよえるオランダ人』の世界初演が行われる。この公演は、東京二期会による「Tokyo Opera Days 2025」の重要な一環として位置づけられ、国内外の注目が集まっている。

一つ目の注目ポイント:上岡敏之による日本初指揮


今回の公演のために指揮を執るのは、ヨーロッパの劇場でワーグナー作品を数多く指揮してきた上岡敏之氏。彼が日本でワーグナーオペラを指揮するのは初めてのことで、聴衆にとって新たな音楽体験を提供することが期待されている。上岡は緻密な楽曲の解釈と詩的な構成を駆使し、今までにないワーグナーサウンドを届ける。

二つ目の注目ポイント:深作健太の演出


映画監督かつ舞台演出家の深作健太が、本作の演出を手掛ける。彼は『ローエングリン』に続き、ワーグナーの作品を演じることになり、映画的な視点から舞台を作り上げる。この新しい視点により、劇的でエモーショナルな物語が舞台上でどのように展開されるのか、多くの期待が寄せられている。

三つ目の注目ポイント:オールジャパンチーム


本公演は、各分野で活躍する日本のクリエイターたちによる“オールジャパン”体制で制作される。舞台装置には建築を専門とする久保田悠人さん、衣裳には映画やミュージカルで実績を持つ西原梨恵さん、照明には日本のオペラ界で第一人者とされる喜多村貴さん、映像には『千と千尋の神隠し』の舞台版の映像を手がけた栗山聡之さんが参加する。これらのクリエイターたちが一体となり、ワーグナーの世界を視覚的に表現する。

Tokyo Opera Days 2025の意義


「Tokyo Opera Days 2025」では、オペラの魅力を広めるさまざまなイベントが行われる。このプロジェクトは、東京がアジアでのオペラ公演の中心地であることを国際的にアピールすることを目的としていて、オペラに興味を持つ人々や外国の観客にも楽しんでもらえる内容が盛りだくさん。

ワーグナーの作品について


『さまよえるオランダ人』は、呪われたオランダ人が海を彷徨い続ける物語。真の愛を誓う女性に出会うことで救済されるという運命を持ち、愛と宿命のドラマが展開する。ワーグナーが29歳で作曲したこのオペラは、彼の初期の作品ながら、彼の音楽的アイデンティティを強く表している。日本の観客にとっても新鮮な体験となるだろう。

公演の詳細


公演は全4回行われ、原語(ドイツ語)での上演に日本語と英語の字幕が付く。チケットは全席指定で、学生向けの割引も用意されている。さらに、オペラだけでなく、関連するコンサートやトークイベントが各日にわたって行われ、訪れる人々の芸術的な体験を豊かにする。東京の秋を彩るこの期待の公演で、新たなワーグナーの世界を堪能してほしい。

チケットや公演に関する詳細は、東京二期会の公式ウェブサイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
公益財団法人東京二期会
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷1-25-12
電話番号

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