広島県大崎上島町で、新たに導入が始まった「店舗型ふるさと納税(R)『ふるさとズ』」に注目が集まっています。この取り組みは、広島県内の自治体としては初めてのもので、地域振興を目指す新しい形のふるさと納税です。
『ふるさとズ』は、株式会社サンカクキカクが運営するサービスで、オンラインまたはオフラインで、希望する店舗を通じて寄附を行うことができる仕組みです。このシステムを利用することで、店舗のファンが地域を応援し、地域の活性化に寄与することが期待されています。
大崎上島町での実施内容
大崎上島町では、10月1日から「きのえ温泉ホテル清風館」と「ふじやファーム」が寄附受付を開始しました。これにより、地元店舗を支援しつつ、観光や商品の魅力を伝える新たなシステムがスタートしました。
- - きのえ温泉ホテル清風館では、特別な宿泊体験を通じて、寄附金の一部を町に還元することが可能です。望む寄付額を自由に決められ、地域の魅力を体験する機会を提供します。澄んだ日の眼下には美しい石鎚連峰が見渡せ、特別な時間を過ごせる宿です。
- - ふじやファームでは、国産レモンを活かした特製100%果汁「大崎上島ナポレモン」を提供。新しい搾汁方法で仕上げられたこの珍しい商品は、地域の特産物を楽しむだけでなく、町そのものを支援する手段にもなります。
ふるさと納税の新たな可能性
「ふるさとズ」は、単なる寄附システムを超えて、地域コミュニティの形成を目指しています。寄附者が店舗を愛し、店舗が地域を支えることで、トライアングルのような強固な関係を築くことが期待されており、これによって地域の活力が生まれていくのです。今後も新しい店舗が参加予定で、利用者にとっての選択肢が増えることでしょう。
さらなる広がり
『ふるさとズ』は全国で他に33の自治体にも導入されており、約200店舗での利用が可能です。これは地域振興にとどまらず、利用者にとっての新たな体験を提供する画期的な取り組みです。また、同サービスはビジネスモデル特許も取得しており、地域に寄与しながら、持続可能な事業モデルを確立しています。
株式会社サンカクキカクは、地域の持つ潜在的な価値を引き出し、人々の日常に変化をもたらすべく、様々なプロジェクトに挑戦するローカルベンチャー企業です。このような新しい取り組みが広がることで、地域の未来がより明るくなることが期待されています。