エンタメビジネス人材を国際レベルへ
経済産業省が推進する「クリエイター事業者支援事業」に採択された『グローバル エンタメプロデューサー プログラム(GPP)』が、iU(情報経営イノベーション専門職大学)で実施されることが決まりました。このプログラムは、国内のエンタメビジネスの人材育成を国際水準に引き上げることを目的としています。
エンタメ産業の未来展望
エンタメ・クリエイティブ産業は、特にコンテンツ産業が年平均5%という高い成長率を示しています。実際、日本のコンテンツ産業の海外売上は2023年時点で約5.8兆円に達し、自動車産業に次ぐ規模となっています。この成長は日本のコンテンツに対する海外の関心を高めており、インバウンドの誘致にも寄与しています。
しかしながら、国内市場の停滞が続く中、成長が見込まれるのは海外市場です。この現状を打破するには、国際水準のビジネス視点を持つ人材の養成が不可欠です。海外のビジネスパートナーと商談を行い、戦略的に交渉を行う能力が必要です。
GPPの目指すもの
このプログラムは、アリゾナ州立大学サンダーバードグローバル経営大学院と連携し、エグゼクティブや次世代リーダー向けに特化した教育内容が提供されます。具体的には以下の内容が含まれます。
- - リーダーシップ育成: グローバル環境でのリーダーとしての資質を磨く。
- - 戦略的マネジメント: ビジネスの戦略を構築する力を養う。
- - 業界洞察力: クリエイティブ産業で求められる知識を教授。
国内の有識者を講師として招くことで、制作や流通、法務、財務など多岐にわたる分野を学ぶことができます。さらに、実際のビジネス事例を通じて理論だけでなく実践的なスキルも磨くことが期待されます。
プログラムの具体的内容
このプログラムでは次のようなスキルを習得します。
- - 交渉スキル: 国際舞台で成功をつかむための必須技術。
- - 投資戦略: 資本を効果的に運用する方法。
- - AIを活用したコンテンツ洞察: 最新技術を用いた市場理解。
- - 収益化モデル: 持続可能なビジネスモデルを構築する。
さらに、業界特有のケーススタディやインタラクティブなワークショップを通じて、知識を実践に活かすための機会を提供します。
開催概要
本プログラムは、2025年の8月と11月に各2日間で開催されます。若干名の募集を行っており、参加希望者は事前に応募が必要です。受講は無料ですが、定員を超えた場合は選考が行われるため、早めの応募が推奨されています。
- - 1回目開催日: 2025年8月30日、31日
- - 2回目開催日: 2025年11月22日、23日
- - 会場: iU竹芝サテライトオフィス(東京都港区海岸1−7−1)
まとめ
『グローバルエンタメプロデューサープログラム(GPP)』は、国内のエンタメビジネスの未来を担う人材を育成するための画期的な取り組みです。国際競争力を高め、持続的な産業の成長を実現するためには、多面的なスキルを身に付けることがカギとなります。2025年の開催を楽しみにしており、本プログラムを通じた新しい人材育成のモデルに期待が寄せられます。