ミャンマーの未来を育む「Dream Train」新プロジェクト始動
養育施設の現状
特定非営利活動法人ジャパンハートが運営する「Dream Train」は、ミャンマーのヤンゴンに位置し、家庭や経済的理由で教育を受けられない子どもたちを受け入れる養育施設です。5歳から18歳の子供たちがこの施設に住み、保護されていますが、施設の老朽化が深刻な問題となっています。
設立以来、予算内での修繕や増設を繰り返してきましたが、雨季ごとに発生する雨漏りや未整備の排水システムによる冠水で、生活環境は日々悪化しています。天井が剥がれ落ちているなどの危険な状態の場所もあり、現在は約120名の子どもたちが手狭なスペースで自主学習や読書に励んでいるものの、もはや十分な環境を提供することが難しい状況です。
建替えプロジェクトの始動
こうした背景を受けて、Dream Trainでは新棟の建設プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトには約1億円の費用が見込まれており、より多くの賛同者を募ることが急務となっています。新しい施設の完成は2026年の夏を予定しており、心身ともに安定した環境で教育を継続できる新たな生活を創り出すことが目標です。
里親制度の再開
さらに、これまで満員のために新規募集を停止していた里親制度も再開することが決まりました。新しい児童の入所に向けて、2025年春からの募集を予定しています。まずは既存の支援者へ優先的に案内され、その後一般からの応募を受け付けるとのことです。里親制度を通じて、子どもたちに家族の温かさを提供するチャンスが広がります。
この制度に関する詳しい情報は、
こちらのリンクから確認できます。
未来を育むイベント
新しいプロジェクトのスタートを祝して、12月6日(金)にはイベント「Dream Train創立15周年記念」をオンラインで開催します。ミャンマーの駐在スタッフや現地スタッフが参加し、これまでの歩みや今後の展望について語る貴重な機会です。興味のある方はぜひ申し込んでください。
取材依頼受付中
このプロジェクトをリードするのは、那須田玲菜さんです。彼女は静岡県浜松市出身で、2014年からミャンマーに駐在し支援活動を行っています。ダンス留学後、国際協力の道を志し、ジャパンハートのインターンとして参画。その後、Dream Trainでの活動を経て、結婚・出産後もミャンマーで活動を続けています。
子どもたちの未来を守るために、皆さんの支援と関心が必要です。このプロジェクトを通じて、ミャンマーの子どもたちに新たな希望を届けましょう。