カイロプラクティックの新たな可能性、医療との融合へ向けて
2025年1月、カイロプラクティック団体「Zenkenkai」と日本カイロプラクティック連合会(JCA)は、さくら総合病院の病院長である小林豊氏を顧問として迎えることを発表しました。この動きは、日本において未だ民間療法とされるカイロプラクティックが、医療機関との繋がりを強化することで、どのように発展していくのか注目されています。
医療界の懐疑から共存へ
小林病院長はインタビューで、医師たちがカイロプラクティックをどのように見ているかについて率直な意見を述べました。彼によると、医師としての教育過程や実務においてカイロプラクティックを学ぶ機会は限られており、当初は懐疑的だったとのこと。しかし、カイロプラクティックを学ぶにつれて、「医療との共存共栄の道が開けるのではないか」と感じたとのことです。実際に施術を受けた経験からも、不安は払拭できたと語っています。
患者の「どうにもならない痛み」に寄り添う
小林病院長は、医療機関が抱える難しい痛みのケースについても触れました。医師たちは日々、患者の痛みと向き合っていますが、時には手元の知識や技術だけではどうにもならない状況に直面することがあります。彼は、カイロプラクティックのアプローチによって症状が緩和される可能性があると指摘し、医療現場においてカイロプラクティックの役割が重要になると考えています。「医療がカイロプラクティックに助けられる場面もある」との発言は、今後の協力関係に期待を寄せるものでした。
高齢化社会へのアプローチ
さらに、小林病院長は高齢化社会における医療の課題についても言及しました。「どうにもならない痛み」を抱える患者が増える中、カイロプラクティックが新たな治療手段として期待されていると述べ、患者にとって強力な武器となることを望んでいます。
Zenkenkai・JCAの思い
カイロプラクティック団体「Zenkenkai」とJCAの岩間会長は、この新たな取り組みについても熱く語っています。彼は、小林病院長の迎え入れを光栄に思い、「アメリカのように、通常の医療の中にカイロプラクティックが組み込まれている世界を目指す」と意気込みを示しています。
この新たな連携は、ZenkenkaiやJCAに通う患者にとっても安心材料となり、クオリティのさらなる向上へ向けて日々努力していくことを約束しています。
病院長のプロフィール
小林豊病院長は、1993年に麻布高等学校を卒業し、2000年に千葉大学医学部を卒業後、さまざまな医療機関で経験を積んできました。特に、がん治療の専門医として幅広い知識と経験を持っており、現在はさくら総合病院の病院長として、地域医療に貢献しています。
このように、カイロプラクティックと医療の連携が進むことで、多くの患者に新たな治療の選択肢が提供されることが期待されています。