NTTドコモグループがGXスキル標準に基づく人材育成を開始
NTTドコモグループは、2040年までにサプライチェーンを含む温室効果ガスの排出量を実質ゼロとすることを目指し、新たな人材育成プログラムを運用開始しました。このプログラムはGXリーグ内で提唱された「GXスキル標準」に基づいており、国内初の試みです。これにより、環境問題に対する対応能力を備えた人材を育成することで、持続可能な社会の実現に寄与することを目指します。
GXスキル標準の背景
GX(Green Transformation)とは、環境に優しいエネルギー利用を進めつつ、脱炭素を経済成長の機会と捉える理念です。GX人材は、こうした取り組みの一端を担うべく、必要な知識とスキルを持つことが要求されます。GXスキル標準は、GXに関連する知識を体系的に整理し、理解度に応じたスキルを標準化しています。
GXスキルは主に、温室効果ガスの排出量を管理・削減・報告するための防御的なスキルと、ビジネスチャンスとして捉える攻撃的なスキルから構成されています。このように、GX人材には多様なスキルセットが求められ、より持続可能な社会に向けたビジネスモデル構築が期待されています。
環境分野スキル育成プログラムの内容
NTTドコモグループは、株式会社スキルアップNeXtと協力し「環境分野スキル育成プログラム」を作成しました。このプログラムは以下の2つの研修で構成されています。
1.
共通スキル研修(GXSSレベル1相当):GXの基礎知識やその重要性を理解することを目的としています。
2.
応用スキル研修(GXSSレベル2相当):上位の指導者の元で、GXに関連する業務を実行できるスキルを習得する内容です。
また、環境省が定めた独自の環境マネジメントシステム「エコアクション21」の審査員資格を取得するための研修も設置されています。これにより、現場実践に即したスキルの向上が図られることとなります。
初期導入と今後の計画
当初は法人営業担当者を対象に、実践的なスキル習得を目的としたプログラムを展開。ICTの力を活用し、お客様に最適な脱炭素ソリューションを提供できるGX人材を育成します。さらに、今後は他の職種への展開や、ビジネス創出に向けた専門コースの開発を予定しています。
NTTドコモグループは、この取り組みを通じて「2040年ネットゼロ」の実現に向けた取り組みを強化するとともに、事業と環境の両立を目指してまいります。今後もお客様やパートナー企業との協力を深めつつ、テクノロジーと環境問題に対する取り組みを一層進めていく所存です。
このように、NTTドコモグループは現代の環境問題に積極的に関与し、持続可能な未来のために新たな人材育成の形を模索しています。