足元の震災対策にペットも同伴できる避難所を設置しよう

震災時のペット難民を救う新たな挑戦

2025年4月2日から、株式会社ペイクが「廃校舎47ペット同伴二次避難所プロジェクト」を始動させることを発表しました。このプロジェクトの目的は、日本が震災大国である中、ペットとともに安全に避難できる場所を提供することで、ペット難民の存在をゼロにすることです。

近年、能登半島地震などの自然災害において、ペット同伴避難所の不足が明らかになりました。多くの飼い主が避難所でのペットの受け入れについて不安を抱えることが観察されています。株式会社ペイクは、この問題に対し、何とか解決策を見出すために知恵を絞りました。

プロジェクトの発端

株式会社ペイクはペット関連ビジネスに特化したコンサルティング企業であり、その代表である野中英樹氏は、90年代からペットビジネス分野での先進的なアプローチを模索してきました。これまでに日本全国に「ペット共生集合住宅」を広め、ペットケアに特化したショップ「PETSPA」を設立するなどの功績があります。しかし、震災時におけるペット同伴避難所の設置には、さまざまな課題が立ちはだかっています。

そのボトルネックとは、ペット同伴の受け入れ体制を整える上での民間企業だけでは克服できないハードルです。そこで、株式会社ペイクは「自助と共助、公助、さらに産官学との連携を通じて廃校舎を有効活用する」という新たなアプローチを考案しました。

複合的な活用プラン

「廃校舎47ペット同伴避難所プロジェクト」では、日常の生活と有事の対応をハイブリッドに組み合わせたプランが計画されています。具体的には、以下のような利用方法が考慮されています。

日常の活用法

- 避難所宿泊体験

通常時に避難所での宿泊体験を通じ、事前に災害時の心構えができるようにします。

- 減災訓練体験

実際に避難訓練を行うことで、事前の準備と心構えが養われます。

- 衛生管理教室

ペットの衛生面について学ぶ講座を開催し、飼い主がペットを健康に保つ手助けを行います。

- ドッグラン利用

避難所内にドッグランを設け、ペットがストレス無く過ごすためのスペースを確保します。

有事の活用法

- ペット同伴二次避難所

震災発生時には、ペットを連れて安心して避難できる場所として機能します。

- 物資のハブ化拠点

必要な物資の受け入れ・分配を行う中心として活用します。

- ボランティア詰所

ペットケア専門のボランティアによる支援体制を整え、必要な知識や助けを提供します。

- 臨時動物病院

緊急時にペットの健康を守るため、臨時の診療所を設けます。

47都道府県への拡大目指す

最終的には、全47都道府県にこの取り組みを広げていくことを目指しています。廃校舎の有効活用を考える地方自治体の担当者へのプレゼンも行う予定であり、「自助＋共助＋公助」×「産官学」の相互作用によって、より良い未来を築くことに期待を寄せています。

「April Dream」とは、企業が4月1日に夢を発信するプロジェクトであり、ペイクもこの活動に賛同しています。私たちは、この革新的な夢を実現するために全力を尽くします。