ウクライナ危機から4年、最も厳しい冬の到来
ウクライナ危機が始まってから、まもなく4年が経過します。日中の気温は氷点下16度に達し、家庭や学校、病院では電気が失われ、暖房もない厳しい状況が続いています。子どもたちにとって、この冬は生存と精神的な健康にとって最も過酷な季節です。
つらい冬に耐える子どもたち
現地からの報告によれば、一部地域では長時間にわたる停電が発生し、子どもたちは16〜17時間の電気のない中で生活を強いられています。この状況は、彼らの日常生活や学びに深刻な影響を与えています。ワールド・ビジョンのウクライナ危機対応ディレクター、アルマン・グリゴリアン氏は「子どもたちの健康や精神的な安定が脅かされています」と語ります。
例えば、12歳のグロリアちゃんは「本を読むことも宿題をすることも大変で、手袋や帽子を着用して家の中で過ごしています」と話します。また、8歳のマークくんは「停電が頻繁にあり、オンライン授業を受けているのにWi-Fiが使えないことが多い」と述べ、厳しい現実を語っています。
緊急支援の取り組み
ワールド・ビジョンは、各家庭が生活必需品をまかなうための現金給付に加え、暖を取るための越冬支援キットも提供しています。これには、マットレス、寝袋、高保温ブランケットにモバイルバッテリーが含まれています。
一方、昨今のWHOの調査では、ウクライナの人々の70%以上が不安やストレスを抱えていることが示されています。このため、心理社会的支援も非常に重要です。この支援は子ども中心の地域密着型で提供され、特に「チャイルド・フレンドリー・スペース」での活動が開始されています。
子どもたちはこの空間で遊びや学びを通じて安心感を得ており、精神的な成長を促進しています。9歳のダイアナちゃんは、辛い経験を共有できるようになり、将来は心理士になりたいと話しています。現在、ウクライナ全土に11のチャイルド・フレンドリー・スペースがあり、9万人以上の子どもが助けを受けています。
デジタル支援の開始
さらに、ワールド・ビジョンは保護者をサポートするためのデジタルツール「危機における子育てチャットボット」を開発しました。このツールは、心理社会的支援や子どもを守るための具体的情報を提供します。調査によると、ウクライナでは多くの世帯が子どもに心理的な苦痛を見ているため、信頼できる情報の提供が急務です。
保護者はこのチャットボットを通じて実用的なアドバイスやストレス対処法を学び、子どもにとって安全な環境を作る手助けを得ることができます。現在この取り組みは、500人の保護者を対象に試験的に運用されており、将来的には数千の家族に広がる予定です。
未来への支援
ワールド・ビジョンは、ウクライナのニーズに応じて、今後も継続的に支援を行います。子どもたちとその家族の声に耳を傾け、緊急支援と復興プログラムを同時に進めていくことで、厳しい状況を乗り越えていくためのサポートを提供します。
我々は、困難な状況にあるウクライナの子どもたちにぜひとも注意を払う必要があります。彼らに明るい未来を届けるため、私たちの支援が求められています。