都市の安全を支えるAI技術
2025年8月31日、東京都羽村市の宮の下運動公園で開催された「令和7年度東京都・羽村市・日の出町合同総合防災訓練」において、東京消防庁と株式会社ジオクリエイツが協力して開発した「住まいの防火防災診断AIアプリ」のデモ体験が行われました。このイベントに小池百合子東京都知事やタレントの本田紗来さんが参加し、最新の技術を活用した防災対策を実感しました。
合同防災訓練の概要
この合同訓練は、東京都・羽村市・日の出町が連携して実施し、災害対応能力の向上や防火意識の普及を目的としています。訓練当日は多彩な防災訓練が繰り広げられ、多くの市民が見学に訪れました。
訓練の内容としては、孤立地域の発生を想定した演習が行われ、行政機関の連携や市民参加による防災意識の向上が図られました。参加者が実際に体験した救助訓練の様子も報告され、地域の防災力の向上が期待されています。
AIアプリのデモ体験
特に注目されたのが、「住まいの防火防災診断AIアプリ」。このアプリは、住宅内の火災や地震に関する危険度を簡単にチェックできる画期的なツールです。デモ体験では、知事や市長がタブレットを用い、家の内部の大判写真を活用して危険箇所を特定しました。
小池知事は、アプリの機能に感銘を受け、「非常にわかりやすく、どこが危ないかを知らせてくれる」とその優れた性能を称賛しました。また、最近追加された家具転倒対策機能についても触れ、実際に家庭で役立つツールであることが示されました。
ジオクリエイツの取り組み
ジオクリエイツは、2012年に設立され、VRテクノロジーを用いたサービスを展開しています。「すべての人に最高の空間体験を!」をビジョンに、各種プロジェクトでの経験を活かして、空間デザインの民主化を促進しています。AIやVRの技術を駆使し、地域の安全を確保するための努力が続けられています。
今後の展望
今回の合同総合防災訓練は、都民の防災意識を高める大きな一歩となりました。特に新しい技術を導入することで、より多くの人々が日常的に防災に対する意識を持つことを促進することが期待されます。
これからも東京都は、先端技術を用いた防災対策を進め、災害に強い地域づくりを目指していくことが求められています。