株式会社カカオロマンスが株式会社テイクオーバーと資本提携
株式会社カカオロマンスは、2024年8月に株式会社テイクオーバーとの資本提携を発表しました。この提携により、両社は事業のさらなる成長を目指します。代表取締役の梅原敏裕氏(58歳)と取締役の梅原英生氏(61歳)が、新たな資本提携先を探していた中でのこの決定は、福岡市を拠点とするカカオロマンスの未来を大きく変えるものとなるでしょう。
カカオロマンスの歴史
株式会社カカオロマンスは1980年に設立され、スイスのフェルクリン社との提携のもと、福岡市の浄水通りに手作りチョコレート専門店を開業しました。カカオロマンスは、全国で初めて生タイプのトリュフチョコレートを販売した店としても知られています。1994年には飯塚市に工場を設立し、単なるチョコレートの販売だけではなく、卸売やOEM事業もスタートしました。
会社の成長を支える事業展開としては、1997年に四季折々の果物や野菜を用いたタルトとキッシュの専門店「る・せるくる」をオープンし、2005年には飯塚市で「はないちもんめ」と第二工場も設立するなど、多岐にわたる製品を提供しています。今日では、チョコレートだけでなくケーキやパン、さらには和菓子の製造・販売も行っており、地域に密着した企業としての存在感を示しています。
同業での事業承継
今回の資本提携を行った株式会社テイクオーバーは、地域に根付いた愛される企業を支援する事業を展開しています。具体的には、博多のラーメンや串焼き・釜飯、素材にこだわった無添加のチーズケーキまで、さまざまな事業の承継を行っており、どれも30年以上の歴史を持つ企業です。事業承継を通じ、地域経済の振興とともに、社会に必要な事業を未来へと繋げる役割を果たしています。
テイクオーバーには、コガネイチーズケーキなどの菓子を扱うグループや、酒販店の増田屋など、さまざまな関連業種が含まれています。カカオロマンスとの提携により、グループ間の協力を強化し、更なる事業展開が期待されています。
今後の展望
両社の代表者は、この提携がカカオロマンスの豊かな歴史を受け継ぎながら新たなビジネスチャンスを生むことを信じています。カカオロマンスは、テイクオーバーとの強固なパートナーシップを通じて、地域に愛され続ける企業としてのブランド力を一層高めていく方針です。今後、両社がどのように連携し、事業を発展させていくのか、その動向から目が離せません。
(写真)
左:梅原英生 右:山崎智輝