ウッドデザイン賞2025、受賞作品が発表される
2025年10月10日、ウッドデザイン賞の受賞作品206点が選ばれました。この賞は、木材を用いて社会課題を解決する取り組みを評価するものであり、国内外にその成果を発信することを目的とした顕彰制度です。設立から11年目となる今年は、木材の特徴や価値をデザインの力で再定義することを目指し、優れた建築物や空間、製品、活動、研究が表彰されます。
ウッドデザイン賞の意義と特徴
ウッドデザイン賞は、木を使った多様なデザインを通じて、地域の活性化や持続可能な森林経営、新しいライフスタイルの提案、またカーボンニュートラルの実現をサポートすることを目的としています。特に、最優秀賞に選ばれる作品は、これらの目的に貢献するものであり、今年は特に多くのクオリティの高い応募がありました。
受賞作品の傾向
受賞者を選考する審査委員会の委員長である赤池学氏は、今年の応募作品は異素材とのハイブリッドデザインを取り入れた提案型の作品が目立つと語ります。これにより、オフィスや観光交流施設、一戸建ての住宅など、幅広い分野で木材の利用が進んでいることが伺えます。地域の工務店から大手ゼネコンまで、木材を扱う業者の多様さも評価されています。
賞の詳細と今後の予定
各受賞作品から選出された最優秀賞、優秀賞、特別賞、奨励賞は、11月10日に公表されます。さらに、最高得点作品の展示や表彰式は、2025年12月10日から12日まで東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2025」の一環として行われます。
また、今年から新設された「日本の技・文化特別賞」にも注目です。この賞は、日本の木材技術や文化を海外に発信するのにふさわしい製品に授与されます。さらに、ドイツの「iF DESIGN AWARD2025」との連携も進んでおり、受賞作品は次年度のアワードにエントリーした際に特典を受けることができます。
さまざまな分野から集まった応募
今年度の応募期間は6月20日から7月31日までで、最終的に327点の作品が集まりました。選考基準は、建築・空間、技術・建材、プロダクツ、コミュニケーション、そして調査・研究の5つの分野に分けられています。これによって、多様な分野からの応募が可能となり、木のデザインの幅が広がっています。
さらに、ウッドデザイン賞の受賞作品は新たなステージを迎えていると感じます。木材を使うだけではなく、その質やデザイン、さらには社会的な意義まで考慮された作品が多く出揃っています。この流れが、今後の木の文化や技術の発展にどのように寄与するかが非常に楽しみです。
総評
2025年のウッドデザイン賞は、デザインの力によって木材を再評価し、社会課題に寄与する革新的な作品が集まる場となっています。今後の展開にぜひ期待してください。