製造業シニア層の意識調査
2025-01-15 10:27:22

製造業シニア層の働き方意識調査、定年後の働き続け希望とDXスキル習得への意欲

製造業シニア層の働き続けたい意欲とDXスキルへの関心



最近、キャディ株式会社が実施した「製造業のDX化と定年後の働き方」に関する意識調査から、ミドル・シニア層の特異なリアルな声が浮かび上がっています。この調査では、50代から70代の406名を対象に定年後の働き方への希望とデジタルトランスフォーメーション(DX)に関連したスキル習得に対する意識が探られました。調査結果によると、なんと半数以上が定年後も働き続けたいと回答したこともあり、製造業における人材不足のリスクが浮き彫りとなっています。

日本の産業とDX



2018年、日本政府が掲げたDX推進政策のスタートと共に、私たち日本企業は2025年の崖という大きな危機に直面しています。しかしながら、コロナ禍の状況下では、リモートワークの普及や業務プロセスの見直しによって、多くの企業がDXの導入を進めました。特に製造業においては、QCD(品質・コスト・納期)の確保に大きなインパクトを与えるミドル・シニア層が定年を迎えるため、人材の流出が企業運営に与える影響は計り知れません。

調査からは、72%のミドル・シニア層がDXについての意識を持っている一方、その有用性を理解している方が少ないこともわかりました。63.5%が「 DXのツールを使いこなせていない」と答え、高齢層におけるデジタルスキルの習得が緊急課題となっています。衆知を生かしながら、若手世代と連携していく姿勢が求められています。

定年後の希望する働き方



興味深いことに、定年後も働き続けたいと考えている人の約51%が「現職で同じように働きたい」と希望しており、さらに28%が「新たな仕事で挑戦したい」と明言しています。特に60代・70代のシニア層では、定年後の働き続けへの意欲が高く、「今の職場でそのまま働きたい」との声が圧倒的に多い結果となりました。

また、厚生労働省の「在職老齢年金」見直しに関する情報は、働く意欲を向上させるとも期待されています。調査では、約28%の方が「基準額が引き上げられたら働き続けたい」と示唆し、雇用環境の改善がミドル・シニア層のビジネスコミュニティへ影響を及ぼす可能性は大いにあります。

DXスキル習得に向けた課題



定年後の働き続ける上で、約68%が「DX関連のスキルを学びたい」と回答したものの、実際には多くの課題が立ちはだかることも見えてきました。約60%の人が「企業内でDX推進に関する教育が十分でない」と感じており、特に学習時間の確保が難しいといった声が見られました。

まとめ



今回の調査によると、製造業のミドル・シニア層が抱える不安と希望が明らかになりました。定年後も働き続けたい意欲や、DXに対するスキルを習得する意気込みは強いものの、実際の学習環境が十分に整っていないことがわかりました。これらの課題を克服し、年齢に関係なく活躍できる職場の実現が求められています。一方で、若手社員との協同で、新たな知識やスキルが育まれる機会を創出し、将来の製造業の人材流出を防ぐための取り組みが不可欠でしょう。 段階を経て進化する製造業の現状を理解し、変化に適応する姿勢こそが、これからの企業に求められています。


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会社情報

会社名
キャディ株式会社
住所
東京都台東区浅草橋4-2-2 D'sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
電話番号
03-6843-3802

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