次世代空間イメージング
2025-11-04 09:11:54

サーモフィッシャー、次世代空間イメージングシステムを日本で販売開始

サーモフィッシャーサイエンティフィックが、2025年11月4日より日本市場に「Invitrogen(TM) EVOS(TM) S1000 Spatial Imaging System」を導入すると発表しました。この製品は、蛍光顕微鏡技術の限界を打破する革新的な空間イメージングシステムであり、特に研究者にとって大きな利点をもたらすことが期待されています。

EVOS S1000は、マルチプレックスイメージング技術を用いて、複数の試料から異なる標的タンパク質の高品質な画像を数時間で取得します。これにより、研究者は効率的に組織内のタンパク質の位置や量に関するデータを解析できるようになります。特に、空間プロテオミクスと呼ばれる分野での研究が容易になり、固形腫瘍や神経変性疾患に対する新しい治療法の開発に寄与することが期待されています。

このシステムの特筆すべき点は、最大で9種類の異なるターゲットの画像を同時に撮影できる点です。これによって、何度も画像を撮影する必要がなくなり、サンプル処理時間が短縮されるため、組織の完全性も保たれます。サーモフィッシャーサイエンティフィックのタンパク質・細胞解析担当ヴァイスプレジデント、Ellie Mahjubi氏は「EVOS S1000を使用することで、組織の微小環境と構造を詳細に捉えることができ、研究者の実験が加速し、より多くの成果を引き出せる」と述べています。

さらに、EVOS S1000は、様々な試薬や抗体との互換性を持っており、既存のラボ環境にスムーズに統合できるため、高まるマルチプレックスイメージングの需要にも柔軟に対応できます。実際に、スウェーデン国立SciLifeLabの研究員、Carolina Oses Sepulveda氏も「新しいEVOS S1000は、あらゆる抗体や試薬を使用できるため、研究ニーズに最適なツールを選ぶことができます」とのコメントを寄せています。

既にこのシステムは米国および欧州で発売されており、研究者たちが複雑な生物学的システムを理解し、さまざまな疾患に対する新たな治療法を開発する手助けをしています。今回の日本市場への導入により、研究者たちはより多くの成果を上げられる環境が整うことでしょう。詳細については、製品ページをご覧ください(こちら)。

弊社のミッションは、健康で清潔、安全な世界を提供することであり、ライフサイエンス研究の加速や分野の革新に貢献しています。サーモフィッシャーサイエンティフィックの革新的な製品群は、多くの研究者にとって必須の道具となるでしょう。

会社情報

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サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループ
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