フラワーロスを乗り越える新しい花の旅
2025年の春、東京ビッグサイトで開催される「日本ホビーショー」にて、フラワーロスに特化した特別企画「フラワージャーニー」が行われることが発表されました。全国各地から集まるフラワーロスの花々は、新たな命を与えられ、観覧者たちに感動を与える取り組みとなっています。
フラワーロスとは?
フラワーロスとは、市場に出回ることのない運命を辿った花々のことを指します。日本では、年間約40億本もの花が生産されていますが、そのうちの相当数が売られることなく捨てられてしまう現実が存在します。輸送過程での損傷や規格外として市場に出られなかった花々、装飾やイベント後に無駄にされる美しい花々。これらはすべてフラワーロスの一部です。具体的な例を挙げると、富山県で生産されるチューリップなど、販売に至ることなく廃棄されるケースはいくらでもあります。
フラワージャーニーは、これらの“行き場のない花々”を再び活かすための場を提供することを目的としています。この取り組みを通じて、花農家を支援し、持続可能な花文化を発信する一助となることを目指します。
全国から集まる旅する花々
「フラワージャーニー」に参加する花々は、全国各地から集まります。具体的には以下のような花が登場予定です。
- - 富山県: チューリップ(球根出荷用に切り取られたが出荷されないもの)
- - 和歌山県: スターチス(規格外品)
- - 淡路島: カーネーション(余剰在庫)
- - 愛知県: ショートローズ(サイズ規格外)
- - 静岡県・浜松市: ガーベラ(生産過剰分)
これらの旅する花々は、ホビーショーの会場で観客に新たな形で届けられることになります。
ワークショップの詳細
「フラワージャーニー」では、観客が手を使って花々に命を吹き込む体験ができるワークショップが複数用意されています。特に注目すべきは、南3ホールで行われる「フラワーロスパッキング」です。ここでは、エアフルールと呼ばれる素材を使い、お花を包んで持ち帰ることができます。また、参加者には会場限定のオリジナルステッカーもプレゼントされます。
さらに、南2ホールでは「旅するフラワーアート体験」が行われ、参加者が自由に花を貼り付けていくアートが楽しめます。このアートの仕上がりは、イベントの中でのみ見られる特別な物となります。
イベント情報
「日本ホビーショー」は、2025年4月17日から19日までの3日間、東京ビッグサイトの南展示棟で開催されます。チケットは一般前売券が1,500円からの価格で販売されており、高校生以下や障がい者には特典も用意されています。入場時間には特別なルールがあるため、参加予定の方は事前に確認することをお勧めします。
まとめ
この「フラワージャーニー」企画は、私たちにとって花の価値を見つめ直し、感謝の気持ちを表現する貴重な機会です。この企画を通じて、フラワーロスをなくすための意識を高め、次世代の花文化を築いていきましょう。ぜひ、花々の新しい旅に参加してみてはいかがでしょうか。