丸紅I-DIGIO、オラクルパートナー企業の完全子会社化を発表
丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社が、株式会社中本・アンド・アソシエイツの100%の株式を取得したことを発表しました。この取り組みにより、丸紅I-DIGIOはERP市場での競争力をさらに高める狙いがあります。
オンプレミスからクラウドへ
これまでのERP市場においては、企業が自社のITインフラに基づいてオンプレミス型のシステムを構築することが主流でした。しかし、オラクル社は早くからクラウド化の流れに乗り、SaaSモデルへと移行しています。この方法により、企業は自社の業務プロセスをシステムに合わせる「Fit to Standard」の導入が進められ、これまでのアドオン頼みから脱却しています。
この流れは、導入コストを抑え、運用の負担を軽減するとともに、SaaS市場においてオラクルの圧倒的な存在感を生んでいます。これを支える中本・アンド・アソシエイツは、オラクル社のERPサービスの導入支援を専門とし、31年の実績を誇っています。
幅広い業務領域
中本・アンド・アソシエイツは、クラウドとオンプレミスの両方のシステムを150社以上に導入してきました。その実績は業界でもトップクラスです。業務領域は製造・販売・購買・流通・会計と多岐にわたり、クライアントに対してきめ細かいサービスを提供しています。
価値提案型ビジネスへのシフト
丸紅I-DIGIOグループは2025年から新たな事業セグメント経営体制に移行します。これにより、従来のソリューションやプロダクト販売型ビジネスから、顧客に対する価値提案型ビジネスへとシフトすることを目指しています。特に流通・産業ソリューションセグメントでは、ワンストップでのサービス提供を狙っています。
そして、今回の出資がグループの製品ラインナップの拡充や外部企業へのサービス提供力の強化に大きく寄与することが期待されています。ERP導入を通じて顧客のIT課題を包括的に理解し、それに対応するための業務システムの開発やITツールの導入機会の拡大が図られます。
まとめ
問い合わせ窓口も整備されており、丸紅I-DIGIOは一層の業務拡大を図っています。このような戦略的な動きは、企業の将来性を大きく左右するものです。メディアや業界関係者は、中本・アンド・アソシエイツが丸紅I-DIGIOグループ企業に加わったことでの新しい展開に注目する必要があります。
参考情報
{文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。}