古民家をリノベーションした障害福祉の新拠点が誕生へ
埼玉県北足立郡伊奈町に位置する、築約40年の歴史的な古民家が注目を集めています。すみしあケア株式会社が展開する「屋敷プロジェクト」は、障害福祉の新しい形を地域社会に根付かせる取り組みとして始動します。プロジェクトの資金調達のため、クラウドファンディングが2026年7月15日から開始され、目標金額は100万円です。このプロジェクトの核となるテーマは「インクルーシブ防災」。地域住民との協働を通じて、障害者・非障害者を問わず助け合える関係を築くことを目指しています。
プロジェクトの背景と目的
障害者の福祉事業においては、彼らが在住するグループホームと地域住民との関係が希薄であることが課題とされてきました。住民同士が顔を合わせる機会が少ないため、災害時に助け合うことが難しいとの声が挙がっています。この問題に対し、「触れる機会がなかっただけだ」という思いから、「屋敷プロジェクト」は誕生しました。このプロジェクトは、地域共生の拠点を設けることで、障害のある人々が地域の一部として生活し、つながる機会を提供します。これにより、日常生活の中でお互いの顔と名前を知り、いざという時には助け合えるような風土を作り上げることが期待されています。
「屋敷プロジェクト」の詳細
このプロジェクトでは、リノベーションされた約9LDKの木造建築が三つの機能を持ちます。まず一つ目は「住む」機能です。2階には居住スペースが整備され、障害のある方が自身のペースで安心して生活できる場が提供されます。二つ目は「働く」機能で、就労継続支援BANDSとして出品代行サービス「enne」を運営します。ここでは障害のある方だけでなく、地域住民も参加し、役割を持って社会に貢献できるような環境を整えます。三つ目は「つながる」機能で、地域開放スペース「さやえんどう」が設置されます。この場所では、こども食堂や茶道教室など、地域の人々が自由に集まり交流できるイベントが開催される予定です。
クラウドファンディングの概要
このプロジェクトの資金調達のため、クラウドファンディングが行われます。支援募集期間は2026年7月15日から9月1日までで、目標金額は100万円です。この資金は庭の整備や共有スペースの工事、地域交流プログラムの立ち上げに使われます。リターンには、ロゴ掲載、ワークショップ利用券、法人向け研修など多彩な選択肢があります。
今後のスケジュール
- - 2026年7月15日: クラウドファンディング開始
- - 2026年9月1日: クラウドファンディング終了
- - 2026年9月1日: 「さやえんどう」プレオープン
- - 2026年10月1日: グループホームと「さやえんどう」グランドオープン
地域交流のためのイベント
また8月と9月には、誰もが参加できるイベントが開催されます。8月18日と19日には、「草刈りイベント」を実施し、地域住民とともに古民家を生まれ変わらせるための準備作業を行います。そして、9月3日または4日にはお披露目ワークショップイベントが予定されています。最後に9月の地域のお披露目イベントも開催され、地域の皆さんが気軽に参加できる場を作ります。
代表のメッセージ
すみしあケア株式会社の代表取締役である松田大助氏は、自身の体験を通じて「いじめ・差別・虐待のない居場所」の大切さを痛感しています。『いろんな人がいて、いろんな人生がある。でも全員、自分の人生を懸命に生きている』というメッセージを持って、温かい地域コミュニティを作り上げる取り組みを進めています。
このプロジェクトに共感する仲間を集め、新たな福祉の物語を共に創出していくことが期待されています。
すみしあケア株式会社の概要
2020年に設立されたすみしあケア株式会社は、「誰もが主人公となれる社会の創造」をビジョンに掲げ、地域の福祉環境を活性化する事業を展開しています。これからの地域共生に向けた新しいモデルが、ここ伊奈町から始まることを楽しみにしています。