2024年8月度の派遣スタッフ募集に関する時給調査が、株式会社リクルートのジョブズリサーチセンター(JBRC)によって発表されました。この調査結果によれば、三大都市圏の平均時給は1,669円に達し、前年同月比で25円の値上がりを記録しました。これは、2018年3月以降のデータの中で最高の数字です。
三大都市圏の全体数値
調査によると、三大都市圏全体の平均時給は以下のようになっています。
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前年同月比: 1,644円(増加額25円、増減率+1.5%)
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前月比: 1,668円(増加額1円、増減率+0.1%)
特に好調だったのは「オフィスワーク系」で、前年同月比で平均時給が47円増え、増減率はなんと2.9%に達しました。また、IT・技術系も前月比で31円の上昇を見せ、増減率は1.4%となっています。これらのデータは、派遣スタッフの需要が依然として高いことを示唆しています。
エリア別の状況
次に、三大都市圏のエリア別平均時給を見ていきます。
関東エリア
関東の平均時給は1,770円で、前年同月比で16円の増加を記録しています。これにより、前年同月比の増減率は0.9%となりました。特に「製造・物流・清掃系」という職種では44円の上昇を達成し、増減率は3.1%に及びましたが、前月比では変化がありませんでした。
東海エリア
東海エリアでは、平均時給が1,487円に達し、前年同月比で44円の増加(増減率3.0%)が見られましたが、前月比で15円の減少(-1.0%)を記録しました。特筆すべきは「IT・技術系」で、前年同月比で112円の上昇(増減率5.6%)を示しています。
関西エリア
関西の平均時給は1,480円で、前年同月比で18円の増加(増減率1.2%)となったものの、前月比で7円の減少(-0.5%)が見られました。こちらでも「オフィスワーク系」が49円の上昇を記録し、増減率は3.4%に達しました.
調査の実施方法と概要
この調査は、リクルートが運営する求人メディア『リクナビ派遣』と『TOWNWORK』に掲載された求人情報を基に行われました。対象となったのは、65万6,657件の有効な求人情報で、調査は2024年7月31日から8月31日までの期間に実施されました。
これらの結果は、近年の経済状況や労働市場の変化を反映したものであり、派遣スタッフが求められている職種やその時給の動きが、今後の市場動向を占う重要な指標となるでしょう。これからも変化する派遣市場の動向に注目していきたいと思います。