2030年に向けて SDGsをテーマにした国際交流イベント「SDGs Academy SAGA」
認定NPO法人地球市民の会(本部:佐賀市、理事長:山口久臣)が主催する「SDGs Academy SAGA」が、2月19日、20日、26日にオンラインで開催されることが発表されました。このイベントは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにしたディスカッションを通じて、アジアの大学生が連携し、社会課題を解決するための“仲間づくり”を目的としています。参加を希望する大学生は各国から約3名程度の募集が行われています。
SDGs Academy SAGAについて
「SDGs Academy SAGA」は、2017年から続くプロジェクトで、これまで日中韓の大学生が集まり、様々な社会課題について討論し、具体的なアクションプランを考える機会を提供してきました。SDGsは2021年の新語・流行語大賞にノミネートされるほど広く認知されており、2030年の目標に向けた取り組みがますます重要視されています。
しかし、昨今のコロナ禍により対面での交流が難しい状況が続いています。そこで、地球市民の会はこのピンチをチャンスと捉え、オンラインによる国際交流を進める運びとなりました。これにより、物理的な距離を超えて大学生たちが集まり、互いの国の社会課題について学び合うことができます。
プログラム内容
実施方法
「SDGs Academy SAGA」は全てオンラインで実施され、参加者には事前にZoomのURLが共有されます。以下が各日のスケジュールです:
15:00 開会
15:20 参加者の紹介
16:10 SDGsに関する講演
18:00 オンライン交流会
10:00 課題の整理
13:00 SDGsのひもづけ
14:00 インジケーター
16:00 SDGsアクションプランの作成
18:00 オンライン交流会
各グループで発表準備
10:00 全体共有
13:00 リハーサル
15:00 最終発表会
16:40 意見交換
17:40 講評及びまとめ
このプログラムは、社会課題の解決やSDGsについて学びたいという意欲を持つ大学生に向けて作られており、全日程に参加することが条件です。また、進行はすべて日本語で行われ、居住地や国を問わず参加可能です。参加費は無料で、オンライン交流会では各自の準備が求められます。
基調講演
基調講演には、釜山研究院都市・環境研究部の先任研究委員、梁鎭宇(ヤン・ジンウ)氏が登壇します。彼は、北海道大学の客員研究員などを経て、持続可能発展に関する様々な研究にも携わってきた専門家です。
地域間交流の歴史
地球市民の会は1980年代から日韓の大学生を招くことで、両国の相互理解を深める努力をしてきました。この交流は、1000人以上の韓国の方々が佐賀に訪れるほどの規模となり、東アジアの未来をより良くするための「TOMODACHI100プロジェクト」にも発展しました。また、2015年に国連でSDGsが採択されたことを受け、交流のみならず人材育成も重視するようになりました。
このように、多文化共生に向けたステップを着実に踏みながら、「SDGs Academy SAGA」はさらなる可能性を広げています。アジアの大学生たちが多様なバックグラウンドを持ちながら、共に学び合う貴重な機会を逃さず、今後の社会を支え合う関係性を築いていくことが期待されています。