2024年度下期デベロッパー調査結果の詳細
2024年度下期に向けたデベロッパー調査が、マンションと戸建の両市場において行われました。調査は、マンションデベロッパー25社、戸建デベロッパー12社の計37社からの回答を基にしています。調査の結果は非常に興味深く、両市場の動向を一層理解するための貴重な情報を提供しています。
マンション市場の動向
調査によると、マンション市場では全ての価格帯において価格が上昇し続けていることが確認されました。特に高価格帯の販売価格は、一層の上昇率を示しており、ビジネス環境に影響を及ぼしています。このことから、マンション市場においては、需要が非常に高いことが窺えます。この現象は、経済全体の回復を反映している可能性があります。
戸建市場の価格変動
一方、戸建市場では価格帯ごとに異なる傾向が見られました。特に8,000万円以上1億円未満の価格帯では、上昇傾向が続いているものの、8,000万円未満の価格帯ではやや下落傾向が認められています。これにより、消費者の購入決定行動にも影響を与えていることが考えられます。
デベロッパーの仕入状況
仕入進捗状況についても興味深い結果が得られました。調査に参加したデベロッパーの72%が「苦戦している」または「見合わせている」と回答しており、その主な理由は用地価格の高騰です。この高騰は業界全体に困難をもたらし、今後の市場の動向にも大きな影響を与えそうです。
住宅ローン金利の影響
もう一つ注目すべき点は、住宅ローン金利の上昇が市場に及ぼす影響です。もし金利が0.5%上昇した場合、調査参加者の大多数が供給戸数の減少を予想しています。具体的には、10%以上減少するとの予想が4%、10%未満の減少が54%という結果が得られました。また、販売価格に関しても同様に、10%以上の下落が4%、10%未満の下落が38%と予測されています。これは、金利上昇が購買意欲に大きな影響を与えることを示しています。
総括
この調査を通じて、2024年度下期におけるマンションと戸建市場の動向、仕入状況、さらには住宅ローン金利が及ぼす影響についての深い理解が得られました。デベロッパーにとっては、これらの情報を基にして今後の戦略を練ることが重要となります。
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