アニメ制作の新技術
2020-04-30 14:32:37

モルゲンロット、アニメ制作高速化に向けた新技術を発表

モルゲンロットがアニメーション制作の未来を切り拓く



モルゲンロット株式会社は、アニメーション制作における新たな技術を発表しました。特に、彼らのクラウドベースの分散型高速レンダリングサービス「Render Pool™」を用いた新機能「Toon Trace™」が注目されています。この革新により、アニメ制作の効率が飛躍的に向上することが期待されています。

Render Pool™とは?



Render Pool™は、モルゲンロットが独自に開発したレンダリングサーバーで、米国のAMD社が提供する最新の高性能GPUとレンダリングソフトウエアを基にしています。このシステムは、独自の分散処理アルゴリズム「Excalibur™」を融合させており、高速で言えば、従来の2Dアニメーション制作に革命をもたらすことが可能です。

Toon Trace™機能



新たに提供される「Toon Trace™」は、アニメーション制作における重要な機能です。この機能は以下の特徴を持っています:

1. アウトライン出力:CGオブジェクトの魅力的なアウトラインを簡単に描画できるため、ビジュアル面での表現力を高めます。
2. 高速描画:AMDのGPU技術により、画面内でのライン描画が超高速で、驚くほど美しい仕上がりを実現します。
3. 柔軟なパラメーター設定:ラインの太さや描画範囲など、細かな設定が可能で、それぞれの作品に合わせた適切な描画が行えます。
4. ファイル出力機能:強力なレンダーエレメントの出力機能により、制作過程を大幅に効率化します。

また、このToon Trace™はAMD Radeon™ Pro Render™の次期バージョンに標準搭載され、クリエイターにとっては必須のツールとなるでしょう。

期待される効果



トムス・エンタテイメントの伊東耕平氏と高野怜大氏は、モルゲンロットのサービスとToon Trace™機能がアニメーション制作の生産性を劇的に向上させると期待を寄せています。これにより、多くのアニメーション制作者が新しい表現方法に挑戦できるようになるでしょう。具体的には、アニメーションの質が向上し、制作時間が短縮されることで、クリエイティブな自由度も増すはずです。

モルゲンロットとトムス・エンタテイメントの役割



モルゲンロットは、2019年の設立以来、クラウドベースの分散型コンピューティングパワーの開発・提供を行ってきました。その背景には、アニメーション業界に革新的な手法を取り入れたかったという思いがあります。
一方、トムス・エンタテインメントは、1946年以来、アニメーション作品の企画や制作など、広範囲にわたってビジネスを展開し続けている企業です。両者のコラボレーションにより、今後のアニメーション制作の質と速度がさらに向上することが期待されます。

結論



モルゲンロットの「Render Pool™」とその新機能「Toon Trace™」は、アニメーション制作の革命的な進展を示しています。今後、この技術がどのように実践され、アニメ制作の現場に影響を与えていくのか、その行く末が楽しみです。

会社情報

会社名
モルゲンロット株式会社
住所
東京都千代田区麹町4-4-3ピネックス麹町6階
電話番号

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