千葉市の新たな取り組み:ドローンによるインフラ点検
千葉市は2024年度から、ドローンを活用したインフラ点検事業の実施を決定しました。この事業は、東京ガスネットワーク株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、そして株式会社エヌ・ティ・ティエムイーの3社による共同提案で、地域価値の向上を目指しています。
事業背景
このプロジェクトは、2022年11月に締結された連携協定に基づいています。協定では、インフラ事業における持続可能な運営と地域の価値向上を推進するために、各社の経営資源やデータの共有を行うことが定められています。特に、橋梁に関連する点検業務は、従来それぞれの業者が独自に行っていたため、手間とコストがかかるものでした。
ドローン活用による利点
本実証実験では、3社が共同でドローンを用いた撮影を行い、そのデータをシェアリングします。これにより、各社はそれぞれの設備についての点検を実施できるようになり、専用の道路使用許可申請などの事務手続きが簡略化されることが期待されます。また、ドローンは水上での視認が難しい部分の点検にも対応できるため、より安全なインフラ管理が実現するでしょう。
さらに、将来的には他のインフラ設備保持者や自治体とも連携し、社会インフラの維持にかかるコストのさらなる低減を目指しています。
実証内容と日程
具体的な実施内容としては、以下の橋梁が対象に設定されています:
- - 柏井橋(2025年1月8日)
- - 大和橋(2025年1月23日)
- - 天戸大橋(2025年2月3日)
この点検は、2024年12月25日から2025年2月28日までの期間にわたって行われる予定です。各社はそれぞれの役割を持ち分担し、点検マニュアルの策定や画像診断を行います。
まとめ
千葉市のこのドローン活用推進事業は、地域の安全性を向上させるとともに、インフラ管理の効率化によって維持コストの削減に寄与することが期待されています。新たな技術の導入により、地域住民の生活の質の向上にもつながることでしょう。今後の進展が楽しみです。