近視の進行予防に向けた取り組みを強化
近視が世界的に問題となっています。特に東アジア諸国では、近視の進行が顕著です。新たに発足した『近視予防フォーラム』は、この現状を変えるべく、正しい知識の普及や予防策の啓発を行うことを目的としています。
増加する近視人口
近視は、特に香港や台湾、シンガポール、韓国などで急激に増加しています。最近の研究によると、1950年代以降、20代以下の近視が約4倍に増加していると報告されています。これは小学生や中学生にまで影響が及び、2019年には東京都の調査で、小学生の76.5%、中学生の94.9%が近視であることが明らかになりました。さらに、中学生のうち約1割は強度近視に至っています。
予防法の探求
最近の研究では、屋外で活動する時間が長い子供たちが近視になりにくいことや、太陽光が近視進行の予防に効果的であることが示されています。これにより、子供たちの環境を見直す必要性が強調され、生活習慣の改善が急務とされています。
フォーラムの活動内容
『近視予防フォーラム』は、以下の活動を通じて近視の進行予防を推進します:
- - 社会への近視の正しい理解と進行予防に関する知識の普及
- - 学校や保護者への積極的な情報提供
- - 近視の実態調査や疫学研究への協力・支援
- - 児童・生徒への近視検診の普及とサポート
- - 産官学の連携を通じた活動の推進
- - シンポジウムやイベントの開催による情報発信
これらの取り組みにより、近視に対する正しい理解が進み、子どもたちの視力保護につながることを期待しています。
ウェブサイトでの情報発信
「近視予防フォーラム」の公式ウェブサイトでは、各種活動報告や関連資料の提供が行われ、近視予防に向けた有益な情報が発信される予定です。アクセスは
こちらから可能です。
発起人と協賛企業
このフォーラムは慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授を中心に、多くの専門家が発起人として参加しています。協賛企業としては、株式会社ジンズホールディングスが名を連ねています。フォーラムの活動に賛同する企業も幅広く募集されています。
お問い合わせ
近視予防につながる活動に参加したい方、または情報を求める方はフォーラム事務局までお問い合わせください。医療従事者の皆様や、一般からのご連絡も歓迎します。
近視の未来を見据えて
近視の進行を防ぐための取り組みは、今後ますます重要になってきます。『近視予防フォーラム』が掲げる目標に共感し、支援することで、未来の子どもたちの視力を守る手助けができるかもしれません。