ZERO株式会社がKGホールディングスと協業
地震や台風など、自然災害はいつ起こるかわからないものです。それに対する備えが重要視されています。そんな中、
ZERO株式会社が愛知県の
KGホールディングスと提携し、災害時に役立つ取り組みを開始しました。これにより、災害救援に必要な水と食料の確保を目指します。
災害救援販売機「ZERO BOX」
ZERO株式会社が展開している「ZERO BOX」は、無人販売機を通じて、フードロス削減を図る仕組みです。現在、全国の駅や商業施設、オフィスに展開中で、消費期限が近い食品や、パッケージ変更で廃棄される可能性のある食品を安価で提供しています。この取り組みは、フードロスの問題を解消するだけでなく、CO₂の排出量削減にも寄与しています。
この度、ZEROはKGホールディングスと連携し、
浄水剤「アクアリピュア」を使用した災害時の備蓄品をZERO BOX内にストックすることを決定しました。この「災害救援販売機」としての機能は、地震や台風などによって発生する断水の問題に対処するための重要なステップです。
水と食料の確保の重要性
災害時の生活において、水や食料の確保は非常に重要です。特に大規模な地震が発生した場合、広範囲にわたって断水が発生することが多く、生活用水の確保が困難になります。仙台市の調査によると、東日本大震災での課題として、「断水でトイレや風呂の水が確保できない」と回答した市民が49.9%に達したことが明らかになっています。また、避難所での飲料水の不足や食料の確保が問題視される中、「ZERO BOX」がこの課題に対して効果的な解決策を提供できると期待されています。
アクアリピュアの特徴
KGホールディングスが開発した「アクアリピュア」は、簡単かつ安全に飲み水を生成できる浄水剤です。3つのステップ(浄水剤を入れ、混ぜ、ろ過する)のみで220Lの安全な飲み水を作ることができます。この商品は、家庭でもアウトドアでも利用されることが期待されています。
災害時における「ZERO BOX」の役割
災害時には、通常は電子ロックが作動する「ZERO BOX」が、停電時でも手動解除が可能になるため、ライフラインが苦境に陥った際の貴重なインフラとして機能します。昨年の試験運用では、トイレットペーパーや簡易トイレなど、ニーズが高まる商品を提供しました。
これは、単にフードロスの削減に留まらず、災害救助という側面でも重要な役割を果たすことを示しています。「ZERO BOX」が備えている浄水剤や衛生用品が、多くの命を救う可能性があるのです。
今後の展望
ZEROは、今後も設置台数を拡大し、より身近で便利な存在となるべく「ZERO BOX」の活用方法を多様化していく意向を示しています。災害に対しても常に備えられるインフラとして、多くの人々に信頼される存在になることが目標です。これからも地域の安全と快適な暮らしを支えるために、さらなる進化が期待されています。
会社概要
ZERO株式会社
- - 代表者: 沖杉 大地、四辻 弘樹
- - 所在地: 東京都台東区東上野2-20-6
- - 設立: 2022年3月
- - URL: ZERO公式サイト
株式会社KGホールディングス
ZERO株式会社とKGホールディングスの共同プロジェクトは、災害に対する備えを強化する画期的な取り組みとして、多くの人々から注目を集めています。これからも新たなサービスや製品の展開が期待されます。